【UFC】 20連勝のリベラ、11連勝のガレスピー 地元ニューヨークへ錦を飾れるか!?
「UFCファイトナイト・ユーティカ」のメインイベントはジミー・リベラ(左)とマルロン・モラエス(右)のバンタム級マッチが行われる 【Zuffa LLC】
念願のメインイベントでリベラが王座に手をかける
リベラは実は「UFC 219」(17年12月)で元バンタム級チャンピオンのドミニク・クルーズ(米国)と対戦予定だったのだが、クルーズが負傷欠場を余儀なくされ、代役にジョン・リネカー(ブラジル)が立てられたものの、リネカーも歯の感染症で緊急出術を受けて出場不能になり、代打の代打として名前が挙がったのが今回の対戦相手であるモラエスだった。
今回のイベントにどうしても出場したかったリベラはモラエス戦の実現に向けてソーシャルメディアで交渉過程を公表し、相手を追い詰める作戦に出る。
「こちらはモラエス戦を受け入れた。体重も138パウンド(約62.60キロ)の契約体重で構わない」
「マルロンが138まで減量できないらしい。では140(約63.50キロ)で戦おう」
「こちらから5パウンドも猶予を与えたのに、モラエスはまだ減量できないのか」
これに対してモラエスが「貴様こそこちらの条件を飲め。忘れたのか。貴様もオレとの試合を過去に2度断っているんだぞ。条件はこちらが出す」と応じると、リベラは「よし分かった。145パウンド(約65.77キロ)でやってやる。契約書にサインしろ」と返した。
しかし、その時の体重が165パウンド(約74.84キロ)あったモラエスは結局、イベントまで1週間を切っていたこともあり、減量は現実的に難しいとして試合を断ったのである。
いったんモラエス戦への興味を失ったリベラは次のようにコメントしていた。
「モラエスと戦ったところで、タイトルショットにたどり着くわけでもない。クルーズやガーブランドを倒せば、多くのファンは俺がタイトルに挑戦する試合を見たくなるだろう。今の自分はそういう相手と戦うべきなんだ」
それでも今回、この試合を受諾したリベラはUFCサイドに2つの条件を突きつけている。1つは、この試合をメインイベントにすること、もう1つは、この試合をナンバー1コンテンダー決定戦にすることだ。
「そうは言っても、実際には何の約束もないんだよ。俺だってビジネスの現実は理解している。結局はどんな試合をやるのかが問題なんだ。だから速射砲でヤツをフィニッシュしてやるしかない」と語るリベラ。ほぼ1年ぶりの試合となるが、「練習時間はたっぷりあった。5ラウンド戦の準備も上々だよ」と、頂点へと続く道に自信を見せる。