本田「結果は想定外、内容は想定内」 国際親善試合 ガーナ戦後のコメント

スポーツナビ

槙野智章(浦和レッズ)

槙野(中央)は「臨機応変にできた」とガーナ戦で手応えを得た様子 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

「臨機応変にできた」

 W杯前の国内最終戦ということもありましたので、ここ最近のネガティブな雰囲気や結果を払拭(ふっしょく)するために何としても勝ちたかったです。勝つと同時に、内容も伴った結果にしたかったと、西野(朗)さんもそうですし、選手同士でも話をしていました。負けた中で、それでもたくさんの方に後押ししてもらったのは期待を感じます。いまの時点で新しいことにチャレンジして、たくさんの課題が見つかったり、もちろんいいシーンもありましたけれど、特にディフェンス陣としてはいろいろなシーンが見えたということはポジティブに捉えたいし、いろいろなものが見つかった試合だったと思っています。

(最初の失点は)僕のファウルをする位置が、本大会を見すえれば、ああいう危険な位置でファウルをしてはいけないと思います。もう少し頭を使ってプレーしないといけないと思っています。ただ今日の試合でもたくさん学ぶことがありましたし、個人的にはいろいろな面でポジティブに捉える要素はあったと思います。

(学んだこととは?)後半から少しアグレッシブにボールを奪いにいくシフトにチェンジしたという意味では、より後ろをマンツーマン気味にワイドの選手たちを押し込むことができた。かなり良い守備から良い攻撃は出せたと思います。ただ、それを本大会でレベルの高い相手にやるのか、もう少しチーム全体で共通意識を持つプランというのは大事になってくると思います。ただ新しい監督のもと、新しいシステムのもとで臨機応変にできたということはよかったと思っています。

(長谷部誠の両脇を狙われていたが)手応えは、流れの中であまりやられなかったということ。あと、力のあるガーナ相手に、この短い時間の中で、良いスライドで守れたという自信は吉田選手、長谷部選手と試合後に話して、手応えをつかんだところだと思っています。ただ、その中でも小さな課題とか、直していかなければいけないところがある。それがレベルが高くなってきたときとか、押し込まれたときにどういうシフトをするのか。

 3バックをやったときに、中盤のワイドの選手を吸収させないように、というのが1つのテーマでもありましたけれど、押し込まれたときに、今日で言えば長友選手と原口選手を最終ラインに吸収しなければいけない状況、時間帯というのもあると思います。その意味では、後ろの選手を含めて良いディスカッションができているのは1つの手応えだと思います。今日は2失点しましたけれど、2つともセットプレーでしたので、流れの中でやられていないというのは1つの収穫だと思います。

大島僚太(川崎フロンターレ)

「もっとうまく相手をいなしたい」

 攻撃も守備も、両方スイッチの部分でうまくいかないことは多かったかなと思います。システム的に、ボランチのところは人数が合ってしまっているので、そこは来るなというところはありました。でも(ボールを)失ってはいけなかったと思います。

(山口蛍との連係は)パス交換自体が多くはなかったですし、もう少しサイドを変えるということはみんなで話していました。それを前半からやれればとは思っていました。(3トップに対して5枚で守っていたが)前からいこうとすると背後に蹴られてセカンドボールを拾い合う形になることが多かったので、真ん中のスペースは多くはなかったかなと思います。

(けがをしないことをテーマにしていたが)まだまだ相手のスピードだったり、パワーにうまく付き合いたいなと思いました。真っ向勝負もするべきところはしなければならないと思いましたが、うまく相手をいなすことも全体的にできればと思いました。

(90分フル出場だが手応えは)特にないというか、90分出ましたが、チームとして勝たないといけなかったです。まずは追いつくことだったりができなかったので、残念だなと思います。

(最後は4バックになったが、あれは練習でもやっていた形で問題ない?)そうですね。4−4−2という形でしたが、システムが変わってもどう崩すかというのは、うまくみんなで良くし合いながらやれればと思いました。

大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)

大迫は「アウェーでこのシステムならハマる」と感じたようだ 【写真:高須力】

「アウェーでこのシステムならハマる」

 今日はまずは新しいフォーメーションということで、みんなまずはトライするということを話しながらやりました。結果はうまく出なかったですね。そこはサポーターのみなさんに申し訳ないですし、僕らも危機感を感じています。

(前半は前からボールを取りにいくシーンがなかったが)そこは戦術的に難しいところです。なかなかかみ合わなかったですけれど、前の人間としてはもどかしい時間が続きました。後ろはやられていないけれど、俺らは走らされている感じがすごくありました。でも、それは今日やったからこそ分かったことでもあるし、なかなか前からいくことは難しいかなと。後ろに人が多いので、前の人数が少ない。それは元々分かっていたことで、その上でチャレンジしたので。これがアウェーでこのシステムなら僕はハマると思うし、相手が勢いよく前からきたら、逆に手応えはあるのかなと感じます。

(点を取る立場としては)もどかしい時間はありますけれど、そこはチーム全体として戦うことで、僕は前でチームに勢いがつくようなプレーを考えてやりたいです。ただ、今日の結果はすごく残念だし、ふがいなさがすごくあった中で、次にどう生かすか。今日はこれだけのサポーターが集まって、良い雰囲気でやってくれた中でのこの結果なので、すごくもどかしさがあります。

原口元気(デュッセルドルフ/ドイツ)

「短時間ながら悪くはなかった」と原口 【写真:高須力】

「短時間ながら悪くはなかった」

 出ている45分に関しては、攻撃的な部分ではある程度狙っている部分は出せました。あとちょっとのところで形にならなかったけれど、感覚的にはやっていても悪くなかったかなと思います。

(チャンスシーンも作れていたが)時間を掛けているシーンもあったし、そこのメリハリが格段によくなった。いくときといかないとき、時間を作るときと速攻のときのメリハリは明らかによくなったから、そこはすごくポジティブです。監督が代わって、縦に縦にの一辺倒じゃなくなったのはあるし、監督の指示もあるし、僕らの特徴が出るようなやり方で、時間を作りながらコンビネーションしながらというのは、詰めていけばもっとよくなると思います。(準備期間が)短時間ながら悪くはなかったと思います。

(相手GKの治療中に西野監督と話していたが)最初のポジショニングについてですね。中に絞るけれど、相手のサイドハーフがずっと張っていたから、中に絞らないで変わったときに彼をしっかり見にいけるようにと。マイボールになってからは置いていけたし、置いていって、すぐに見るという部分。駆け引き的には勝っているシーンは多かったと思います。

(収穫はあった?)新しいポジションで、最初に1本裏を取られて、こういう感じかと思いました。そのあとディフェンスにいって、かわされて、ああこういう感じかと思って。次からやられないようにと思っていて、そのあとはやられなかったんですけれど、やっぱりやってみると、いろいろと気づく部分はあります。

山口蛍(セレッソ大阪)

「もう少し詰めていかなければいけない」

(問題は)いろいろあると思いますけれど、2点ともセットプレーというか、崩された感じじゃないと思う。もう少しうまくできるなというところもあるので、そこは改善しなければいけないかなと思います。(相手の身体能力に慣れる前にやられた?)というか、3枚で取りにいくのか、引いてブロックを作って守るのか、そこをもうちょっとうまく使い分けというか、うまくできれば良かったかなと思います。

(前半は重く見えたが)そうですね。後ろで余っていたので、そこはみんなでもうちょっとコミュニケーションを取って、前にいくのか、ちょっと下がって守るのかをやらなければいけなかったなと思います。

(結果が出ないまま出発になるが?)でも、いろいろある課題を修正しながら行った方が危機感もあると思うし、それを持ちながらやっていった方がいいと思います。(課題は)3枚でやったことはなかったので、攻撃にしても守備にしてもそこをどううまくチームとしてやっていくのかというのを、少ないですがある時間の中でもう少し詰めていかなければいけない。焦りはないですが、自分も含めてそこまで良いパフォーマンスは出せなかったので、そこはしっかり反省して次に切り替えてやってくしかないと思いますし、もっとコンディション上げていかなくちゃいけないなと思います。

酒井高徳(ハンブルガー/ドイツ)

「僕に『良い内容だった』という試合は必要ない」

 0−2になる状態は本大会でもあり得る状態です。ただそこで(点を)取りにいかなければいけないのが本番です。もちろん前半からチャンスがあって決め切れるかもしれないけれど、それで終わらせるのではなくて、その勢いをもっと出すというのが非常に大事になってくるのかなと思います。

 やっぱり勝ち点3を取りにいかなければいけない試合が3試合あるので、そう考えたら、チームとしてゴールを取りにいくというスイッチが入るタイミングがどこかな、というのはやっていて少しどこなのかな、という感じはあった。入ってすぐ何本かクロスを立て続けに上げてみたけれど、シュートまでいけているんですけれど、じゃあ本当にチームでそれ一辺倒でいくのか、あるいはもう1回崩してから攻撃しにいくのか。そういう、チームとして「ポン」と前にスイッチが入って、推進力が出るような形をどのような形にするのか、というところは、選手が入れ替わったので難しいところもありましたが、はっきりしなかったかなというのはありました。点を取りにいくということを前提で言ったら、そこは少しスピードアップするところ、というのは作れたらいいのかなと思います。

(左ではなく右サイドで出場だったが)何度も代表戦後に言っていますが、僕は結果にこだわるしか自分のポジションを取れる方法はないと思ってやっています。強めに言ったら、良いプレーをした試合は何度もあったと思うんですよ。ただ、自分が自分にちゃんと向き合ってみた時に、ポジションを奪いにいかなければいけないとなったら、やっぱり得点に絡まなければいけない。しっかり守備をしなければいけない。いろいろな要素がある中で、結果を残すことが自分にとっては一番大事。もちろん良いボールを上げられたなと試合中に思ったりはしていますが、結局、何もなかったら自分の中でまた結果を残せなかったと思ってしまう。僕に「良い内容だった」という試合は今、必要ない。それくらいこだわってやらなきゃいけないと思って、今やっています。

(出場にかける思いは4年前とは違う?)できる、見せられる、という自身は、確実に4年間やってきているので。だからそこは思い切って出したいと思うし、自信を持ってやろうと思って今日(試合に)入りました。その気持ち、自信を持ちながらやるしかないと思います。

武藤嘉紀(マインツ/ドイツ)

武藤は「コンビネーションを話し合わないといけない」と課題を語った 【写真:高須力】

「コンビネーションを話し合わないといけない」

(コンディションがよかった?)少しミスはありましたし、コンビネーションの部分でまだ分かり合えていないところがあったので、そこはすぐさま改善しないといけないと思います。(シュートも3本打ったが)あれは絶対に1本は決めないといけないし、やっぱりそれがFWの仕事なので、本当に反省しないといけないと思います。

(明日メンバーが絞られる中で、与えられたチャンスをどれくらい生かせた?)決めていないので、生かせていないと思います。とにかく待つしかないかな、という。(今日一番シュートを打ったが)決めていないので。そこは納得しちゃいけない。FWである以上、自分に厳しくならないとその上を目指せないので。

(チャンスメークの感覚は?)感覚的には見えているし、ゴールの空いてるところ、相手の足が出てくるところというのはかなり見えています。逆にちょっと見えすぎているからこそ迷ってしまった、みたいな。けれど、そこはポジティブに捉えないといけないですし、外してしまったということは変わらないので、これが本当に本番じゃなくて良かった。あそこでしっかり決め切れるように、今日はしっかり反省したいと思います。

(武藤が出た時間帯は相手が引いていたが、中盤からパスを引き出すことも大変?)2失点してしまって、かなり引かれてしまったので、裏とかが空いてきて、よりフリーでもらえるところがあると思うんですけれど、それは言い訳になると思うので。あとはやっぱり、クロスのところとか、自分が受けて簡単にはたくのか、そのままいくのか、というコンビネーションのところはしっかり話し合わないといけないと思います。

(岡崎慎司との2トップも)今日初めてやったので、少し機能しなかったところもありましたけれど、やってみないと分からないことはたくさんあるので、今日はそれが分かったということをポジティブに捉えるべきなのかなと思います。誰と組んでもしっかり話し合って、練習からしっかりとコンビネーションを深めて、いざ本番で素晴らしいプレーができればいいかなと思います。

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