天皇賞・春の好走条件データを総まとめ 注目すべきは内枠とトニービンの血
大阪杯組・前走着順別成績
表5 ※16年までは産経大阪杯・G2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
日経賞組・前走着順別成績
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
阪神大賞典組・前走着順別成績
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
3代以内トニービンの有無
結論
日経賞組は1、2着に入っていることが条件で、1着のガンコと2着のチェスナットコートには資格あり。3着以下にフェノーメノ級の実績を持つ馬は見当たらないので、今回はこの2頭としたい。
阪神大賞典組は、まずは1着のレインボーライン。2着以下からは、ハーツクライ産駒のサトノクロニクルとカレンミロティック、アドマイヤドン産駒のアルバートにはチャンスがある。
データからピックアップできるのは以上の7頭となる。そして、表2の項目で述べた通り、天皇賞・春は枠順が結果に大きな影響を及ぼすため、これら7頭のなかで内枠を引いた馬を重視したい。また、ハーツクライ産駒のシュヴァルグランやチェスナットコートを含め、トニービンの血を引く馬にもしっかりと注意を払いたいところだ。
文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。