主役を張り続けるメッシとC・ロナウド W杯でも“頂上決戦”は実現するか
この時代に生まれた幸運に感謝を
CL準々決勝のユベントス戦ではブッフォン(左)を相手に歴史に残るスーパーゴールを決めたC・ロナウド 【写真:ロイター/アフロ】
80年代にはディエゴ・マラドーナとミシェル・プラティニがナポリ、ユベントスの中心選手としてイタリアで活躍した時期もあった。マラドーナはアルゼンチンを優勝に導いた86年のW杯メキシコ大会でフットボール史に名を残した。プラティニは82年、86年のW杯で主役の1人となり、84年には自国開催の欧州選手権(ユーロ)でタイトルを手にしている。
しかし、いずれのケースもメッシとC・ロナウドほど長年にわたって他に圧倒的な差をつけてきたわけではなかった。
優れたフィニッシャーであるC・ロナウドは、ラ・リーガの得点王争いで驚異の追い上げを見せているだけでなく、CL準々決勝のユベントス戦では他でもないジャンルイジ・ブッフォンを相手に、歴史に残る美しいオーバーヘッドシュートを決めてみせた。
必要とされるたびにチームを勝利に導いてきたメッシは、先週末のレガネス戦でもハットトリックを記録し、ラ・リーガのタイトル奪還へと着実に近づいている。
はたして5月のエル・クラシコに続き、6月のW杯ロシア大会でも2人の直接対決は実現するだろうか。もしそうなれば、われわれはあらためてこの時代に生まれた幸運に感謝すべきだろう。
(翻訳:工藤拓)