松山英樹はアンダーパーも首位と9打差 上位選手と明暗を分けたバーディ数
トータルイーブンパーの18位タイで予選突破となった松山英樹。予選上位選手と松山との差はどこにあったのか? 【Getty Images】
松山はいいショットは打つもチャンスメークできず
リードは2日間で14バーディ(5ボギー)、リーシュマンは1イーグル、8バーディ(ボギーとダブルボギーがそれぞれ1つ)。ステンソンは10バーディ(5ボギー)でマキロイのバーディ数は8(4ボギー)。スピースは1イーグル、9バーディ(5ボギー、1ダブルボギー)。5人ともにバーディ量産体勢で、スコアをつくった。難解なオーガスタナショナルGCではボギーも覚悟の上。攻めきって、バーディを奪った者しかはい上がることはできない。「攻めた選手はチャンスにつくし、グリーンの真ん中でもいいと逃げた選手のボールはピンから遠ざかる」と小平智(1オーバー、28位タイ)も話すように、リスク覚悟で攻めきる必要があるのだ。
対する松山は2日間で5バーディ、ボギーが3つにダブルボギーが1つ。ボギーの数こそ少ないが、明らかにバーディの数が少ない。「すべてがダメ」と大会前に話していたが、そんな状態だからなのか、チャンスメークができていないのが数字に表れている。チャンスを生み出すのに絶対必要なフェアウェーキープ率は、2日間を通して82.1%。上位5人と比べてもきわめて高いが、パーオン率は5人より劣る61.1%だ。
松山浮上の鍵はパッティング
2015年に5位に入ったときは4日間の平均パット数は10位。7位タイに入った16年は16位。当時の感覚を取り戻せば、ティショットが好調な松山にもまだまだ勝機があるともいえる。パットは水物とはよくいわれるが、決勝ラウンドで劇的に変わることができれば、日本に朗報が舞い込む可能性だって十分あるのではないか。
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