今年のドバイは青服ゴドルフィンが席巻 GIレース5戦4勝で日本馬もお手上げ
日本馬健闘も一歩届かず
ドバイターフを制したベンバトル、2番手から抜け出し日本馬を完封した 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
それでも、日本馬も闘志を見せてヴィブロスが馬群の後方から大外を伸びて2着。リアルスティールとディアドラの2頭が同着3着と健闘した。
連覇を狙ったヴィブロスは猛追も一歩届かず2着 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
2年ぶりVが期待されたリアルスティールも地力は見せたが…… 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
「直線を向いた時は本当に勝てると思った」とディアドラ騎乗のルメール、大健闘の3着だった 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
優勝したベンバトルの優勝タイム1:46:02は2014年にジャスタウェイが優勝した時のレコードタイム1:45:52に次ぐレース史上2番目に速いタイム。G1は初勝利になるが、1月と2月に重賞を連勝し、3月10日のG1ジェベルハッタは出遅れと道中で外を回らされる不利がありながら2着に入った勢いが本物であったことを証明した。今後は6月の英G1プリンスオブウェールズステークス(芝2000m)を目指すことになりそうだ。
ゴドルフィンは、G1ドバイターフ、G1ドバイシーマクラシック、G1ドバイワールドカップに加えて、芝1200mのG1アルクオーツスプリントをジャングルキャットで優勝。この日に行われたG1競走5つのうち4つを制する大成功となった。
マインドユアビスケッツ史上2頭目の連覇
ドバイゴールデンシャヒーンはマインドユアビスケッツが後方一気のVで史上2頭目の連覇 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
マテラスカイは速いペースを3番手で追いかけて5着に健闘。レース後に武豊騎手は「これだけのメンバーでもスピード負けはしませんでした。道中の感じも悪くなかったですし、先手が取れなくても馬は戸惑っていなかったので、悪くない流れだと思っていました。ラストも伸びてくれればと思いましたが、さすがに豪華メンバーで相手が強かったです。それでも、今後が楽しみになる一戦だったと思います」と語った。
UAEダービーは愛国のメンデルスゾーンが18馬身1/2差の圧勝
G2UAEダービー(ダート1900m)に挑戦したタイキフェルヴールとルッジェーロはそれぞれ6着と8着。このレースを18馬身1/2差で圧勝した愛国のメンデルスゾーンは、5月5日に米国で行われるG1ケンタッキーダービーに出走予定。同日には英国のG1英2000ギニーにここまで3戦無敗のディープインパクト産駒サクソンウォリアーも出走を予定しており、R.ムーア騎手がどちらを選択するかにも注目したい。
(サラブレッドインフォメーションシステム 伊藤 雅)