美しく強い、スペイン代表の変わらない形 新世代の台頭により高まる期待
ラ・ロハは“マタドール”になることを選んだ
今もこれからも、ラ・ロハは美しくも脅威を与えるチームであり続ける 【Getty Images】
正GKはマンチェスター・ユナイテッドの守護神ダビド・デヘア。最終ラインにはW杯を制した経験豊富なラモスとピケ、高い攻撃センスと対人守備力を併せ持つジョルディ・アルバとダニ・カルバハルが並ぶ。
中盤の底には世界最高のボランチと言われるセルヒオ・ブスケッツが君臨し、2列目にはアンドレス・イニエスタやダビド・シルバ、イスコ、コケらクリエーティブなMFがそろっている。彼らと1トップのジエゴ・コスタ、モラタらで構成される攻撃陣にはサウール・ニゲス、チアゴ・アルカンタラらMFを加えることも、もう1人アタッカーを加えることもできる(編注:ブスケッツとモラタは3月23日のドイツ戦、27日のアルゼンチン戦では招集外)。
何よりロペテギ率いる現在のスペインは独自のプレースタイルと個々のタレントを兼ね備えるだけでなく、新世代の台頭により分厚い選手層を誇るチームになった。
若いタレントが外国人選手との生存競争に埋もれず、続々と頭角を表している要因の1つには、ラ・ロハが“マタドール”になることを選び、明確なプレーコンセプトを打ち出したことが挙げられる。
そしてわれわれにとってはありがたいことに、今後ラ・ロハの方向性が変わることはまずなさそうだ。
(翻訳:工藤拓)