“チャラい”では世界で残れない――東京五輪へ、模索続くサーフィン界の今
サーフィンが東京五輪へ本格始動
東京五輪で新採用されるサーフィン。本番まで2年半となった現状に迫る 【スポーツナビ】
東京五輪まであと2年半、されど2年半。選手や関係者は、2020年に向けて急ピッチで準備を進めながら、未来のサーフィンの在り方を模索し続けている。
サーフィンは「見に来てもらうのが一番」とNSAの酒井厚志理事長。東京五輪へ急ピッチで準備を進めている 【スポーツナビ】
試合では、数名で構成される「ヒート」ごとに演技する。制限時間内に行ったライディングで獲得したのポイント(10点満点)のうち、高い2つの合計点が得点となる。ジャッジはマニューバ(ライディング中の動き)の難易度、革新性、組み合わせなどの項目を基準に採点する。技ごとの基礎点は設定されていない。NSAの酒井厚志理事長によれば、一本一本波の状態が異なるため、同じ演技・技でも価値が変わるからだという。機械的に評価できる要素が少なく、公平な採点システムを構築するのが難しい。一般の人には分かりづらく感じ部分ではあるが、自然を相手にするスポーツならではの奥深さでもあるだろう。
サーフィン界が一致団結 整いつつある体制
日本代表の選考プロセスについては、これから本格的に決定される。その大前提となるサーフィン種目の出場枠は、国際オリンピック委員会(IOC)の承認団体である国際サーフィン連盟(ISA)が、16日に発表したばかりで、男女各20名、各国・地域で最大各2名に決まった。
東京五輪では、最高峰ツアーCTの上位選手にまず出場権が与えられる。写真は3月の第1戦で優勝したレーキー・ピーターソン(左)とジュリアン・ウィルソン 【Getty Images】