【DDT】石川&関本が前哨戦勝利で「とんぼ」熱唱 3.25両国大会のカード発表でサプライズ

高木裕美

愚零闘捕萌が前哨戦で牛乳ミスト!

愚零闘捕萌の牛乳ミスト(?)が佐々木大輔を襲う…… 【写真:前島康人】

 この日は3.25両国大会の全カードが発表され、サプライズも起こった。

 両国では「ドラマティック・ドリームマッチ」として、グレート・ムタとDAMNATIONの佐々木大輔&遠藤哲哉が合体。男色ディーノ&石井慧介&大家健組との6人タッグ戦が行われるが、この日は前哨戦としてムタとディーノを抜いた4人が対戦。試合自体は佐々木が大家をクロスフェースロックでとらえ、ケリをつけたが、試合後、場内が暗転し、顔面をピンクに染めた愚零闘捕萌(グレートホモ)が登場。正体不明ながら、ディーノを彷彿とさせるわがままボディーの捕萌は、初登場した2.10横浜に続き、またしても紙パックの牛乳を口に含むと、敵味方かまわず牛乳ミストを噴射。遠藤には男色ドライバーを放ち、両国決戦を前に不気味なムードを漂わせた。

両国にニューヨークから“あの”選手が登場……

ニューヨーク(?)から中邑が両国参戦表明 【写真:前島康人】

 高木三四郎&一般人・澤宗紀が出場予定の「両国国技館全域を使った路上プロレス〜エニウェアフォールルール」には、出場希望者が殺到。なんと、ニューヨークから「あの男」も登場することになった。

 高木はオープニングマッチのタッグランブルにスーパー・ササダンゴ・マシンと組んで参戦。大石真翔&梅田公太組に対し、DDT出身の名物タッグから誕生した、カミゴェ+Vトリガーの合体技「ゴールデン☆トリガー」を繰り出すなど、わずか半日前にこの聖地で誕生した新技をさっそくパクってみせるも、直後に高尾蒼馬のキャノンボール450°にあっさり3カウントを献上してしまう。

 この高木のふがいない敗戦に、世代交代を訴えたMAO&マイク・ベイリー組、高尾蒼馬&宮本裕向組が、路上プロレスへの参加を志願。さらに、ビデオメッセージでは自称「Tバックおじさん」こと中澤マイケルが「ニューヨークからの助っ人」の登場を予告すると、なんと場内に「The Rising Sun」が鳴り響いた。観客が一緒に歌い出す中、現れたのは…中邑珍輔。珍輔はたっぷりと時間をかけて入場し、観客と共に「イヤァオ!」の雄たけびを上げると、すかさず高木にキンシャサを見舞い、オーバー・ザ・トップロープで場外へ落としてみせた。まるで米WWEで本家・中邑真輔が「ロイヤルランブル」で日本人初優勝を飾った1.29フィラデルフィア大会の再現のような劇的(?)な光景に観客も大興奮。バルコニーには、ダンボールに手書きで作ったかのような「両国MANIA」のビジョンも出現し、珍輔&マイケルの両国参戦を祝福した。

東京女子提供試合には“世志琥様”登場

ゴスロリファッションに身を包んだ“世志琥様”(中央)が両国登場を発表 【写真:前島康人】

「東京女子プロレス提供スペシャル6人タッグマッチ」で、未定となっていたXの正体が判明した。この日のリング上には、両国で争う山下実優&伊藤麻希&瑞希組と、沙希様&アズサ・クリスティが登場。東京女子プロレスに愛と美を広めるべく、NEO美威獅鬼軍を率いる沙希様が、新たなメンバーとして招き入れたのは、ぬいぐるみを抱きかかえ、ゴスロリファッションに身を包んだ世志琥様だった。恥ずかしそうにぬいぐるみを抱きしめ、はにかむ世志琥様に対し、伊藤がここぞとばかりに「ブス」と罵倒すると、世志琥様は人格が変わったかのようにヤンキーキャラに豹変。伊藤をボコボコにすると、再び、おしとやかに微笑んでみせた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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