4年後は“みんなが知ってる”山本泰成に 16歳、インパクト残した初の五輪
「本当に楽しめました」
五輪のスキースロープスタイルに日本男子として初めて出場した山本泰成、予選落ちに終わったが、インパクトはしっかり残した 【写真:ロイター/アフロ】
今年1月のワールドカップ(W杯)で8位入賞を果たしていた山本は、日本男子として五輪の同種目へ出場した初めての選手。今大会の目標を決勝進出に置いていたが、予選のスコアは70.40点で20位と、決勝へ進める上位12人に入れなかった。
高さや華麗さ、独創性を競い合うXスポーツの1つとあって、選手たちは欧米系ばかり。試技を終えた選手たちが「YEAH!」と腕をぶつけて挨拶(?)するような雰囲気のなか、アジア人としてただ1人出場した山本は臆することなく、それどころか誰よりも明るく振る舞い、会場を沸かせていた。
「今まで一番の大舞台で一番良いコースを滑れて、本当に楽しめました。(ジャンプ中は)めっちゃ飛んでる! って思いました!」
試合後にはIOCの取材も
後半のジャンプセクションでは難度の高いトリックを披露 【写真:ロイター/アフロ】
「(着地直後のカメラ目線のガッツポーズは)狙いました! カメラがある場所は分かってたんで、『おっしゃー!』ってどれだけ早く見れるか、みたいな。(決まって)自分のなかでもめっちゃグッドでしたね(笑)。一番沸かせたのは最後のキッカーと、後はゴールエリアかな(笑)」
予選落ちした選手のなかでは、会場の歓声を最も浴びた山本の演技。試合後にはIOC(国際オリンピック委員会)の取材を受けるなど、初の五輪でしっかりとインパクトを残したと言えるだろう。