バルセロナの背中を追うアトレティコ ラ・リーガの優勝争いはまだ終わらない!?
バルサは新戦力がいまだフィットせず
期待の新戦力であるコウチーニョ(左)とデンベレはまだフィットしているとは言いがたい 【写真:ロイター/アフロ】
対照的に、アトレティコ・マドリーにはバルセロナ、レアル・マドリー、セビージャ、レアル・ソシエダら強豪とのアウェー戦が残っている。降格圏のチームではワンダ・メトロポリターノ(アトレティコ・マドリーのホームスタジアム)でのデポルティーボ戦もある。
フットボールにおいては数字やデータだけでなく、プレーレベルも今後を占う重要な要素となる。その点、ここ数試合のバルセロナは特に攻撃面でパフォーマンスが下降気味だ。先週末のヘタフェ戦では2人の新戦力、フィリペ・コウチーニョとウスマン・デンベレが、いまだチームにフィットしていないことも見て取れた。
アトレティコのプレー内容には不安材料なし!?
プレー内容に不安はないと思われるアトレティコ。シメオネには揺るぎない戦術的基盤がある 【写真:ロイター/アフロ】
一方、アトレティコ・マドリーのプレー内容に不安材料はない。4−4−2のシステムと堅固な守備ブロック、そして攻撃の核となるジエゴ・コスタとアントワーヌ・グリーズマン。けが人の多い最終ラインが安定感に欠ける部分はあるものの、シメオネには揺るぎない戦術的基盤がある。
はたして残り15節での勝ち点7差は逆転可能な範囲なのか。断言はできないが、両チームの現状、そしてこれからバルセロナがCLでチェルシーとの大一番を迎えることを考えれば、まだ優勝の可能性は開かれていると言えるのではないか。少なくともアトレティコ・マドリーは、完全に可能性が断たれるまで戦いを止めることはないはずだ。
(翻訳:工藤拓)