波乱の決着でダービー想定オッズが急変動 オウケンムーン&テトラドラクマの順位は

競馬専門紙「優馬」

ハイペースも計算通り 好時計V テトラドラクマ

テトラドラクマがハイペースを押し切って優勝(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

2/12(月) 東京11R クイーンC(GIII) 芝1600m
テトラドラクマ 牝 馬体重:462kg(-6)
騎手:田辺 厩舎:(美) 小西
生産:ノーザンファーム
馬主:吉田勝己
父:ルーラーシップ
母:リビングプルーフ(ファルブラヴ)
初勝利時の評価:★★★★★★ 6点〔OPクラス〕

 好スタートを決めて体ひとつ前へ出たが、外から来た3着馬アルーシャに一旦は前を譲る形。コーナーの内外の差で再び先頭を奪うと、直線に向いても手応えは絶好。満を持して追い出され、そのまま押し切った。1分33秒7という勝ち時計は、前日の古馬1000万や、馬場差はあるが前週の東京新聞杯より速いタイムとなる。2着のフィニフティは、共同通信杯2着のサトノソルタスと同じ1戦1勝馬。馬群の中で厳しい競馬を経験し、なおかつ好走したという点はポイントが高く、これからの伸びシロも相当だろう。

長所
 特筆すべきは馬体の良さ。バランス・筋肉量ともに文句の付けようがなく、柔軟性も十分にあって現時点での完成度が非常に高い。祖母の半姉がシーキングザパール(NHKマイルC)という血統背景も魅力十分だ。クイーンCでは1000m通過57秒8という速い流れを押し切っているように、持久力・心肺能力は世代でも上位。マイル適性の高さは勿論、言うまでもない。

短所
 先行力・持続力に秀でたタイプだけに、瞬発力勝負では遅れを取るシーンも考えられる。先行力を生かすには枠順も重要で、6着に敗れたフェアリーSは大外枠だったことも影響したと言える。オークスよりは桜花賞向きだが、枠順に左右される面が大きいかもしれない。

オークス 想定単勝オッズランキング
(↑)1番人気 アーモンドアイ 4.8倍
(↓)2番人気 ラッキーライラック 5.7倍
(↓)3番人気 リリーノーブル 7.3倍
(→)4番人気 プリモシーン 7.6倍
(NEW)5番人気 テトラドラクマ 9.4倍
(NEW)6番人気 フィニフティ 12.1倍



(↓)9番人気 マウレア 20.0倍
(↓)10番人気 オハナ 21.1倍
(NEW)11番人気 アルーシャ 25.8倍



(↓)17番人気 ツヅミモン 66.7倍

 テトラドラクマは5番人気でランクイン。小西師によると、この後はマイルを中心に使うということだが、オークスに出走してきても面白い存在だ。2着のフィニフティも好印象で6番人気にランクイン。逆にマウレアは評価ダウンとなり、阪神ジュベナイルフィリーズ上位馬も合わせて支持率が下がる結果になった。

2/3ページ

著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント