昨年１０月の最終予選を５チーム中２位で勝ち抜き、平昌パラ出場権を獲得した日本。前回のソチ大会は出場権を逃すも、一度競技を離れていたバンクーバー経験者の復帰を契機にチーム力が向上した。だが、今年１月に上位国を長野に招いた前哨戦「2018 ジャパン パラアイスホッケーチャンピオンシップ」では４チーム中最下位と惨敗。大量失点を喫する試合が多く、本番に向けて課題が生じる結果となった。

　そんな中で須藤は、大会前に「いろんなチャレンジをしたい。本番前に失敗できるのはここだけなので、いっぱい失敗した方がいい」と話しており、閉幕後も「訳の分からない点の取られ方ではなく、しっかり課題を認識できている」と前を見据えていた。この大会においては結果だけにとらわれない姿勢が感じ取れた。

　チームだけでなく選手団の主将も務める４度目の大舞台にも「自然体で動く」と気負いはない。「目の前の仕事をしっかりすれば、自ずと結果はついてくる」とも話す。冷静沈着な須藤に訪れる未来は果たして――。

（取材・文：加賀一輝／スポーツナビ）

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