高木三兄弟はサッカー観がかみ合わない!? 親子4人での初取材、それぞれの本音は?

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親子4人での取材は初だという高木家に話を聞いた 【CoCoKARAnext】

 プロ野球選手として活躍後、3人の息子をプロサッカー選手に育てた高木豊氏。長男の俊幸は浦和レッズ、次男の善朗と三男の大輔は東京ヴェルディ(大輔は2018年シーズンよりレノファ山口に加入)と、それぞれJリーグの舞台で三者三様の活躍を見せている。

 父の豊氏は性格もタイプも違う3人にどう接してきたのか。また、プロスポーツ選手の先輩としてどのようなアドバイスを与えたのだろうか。意外にも4人で取材を受けるのは初めてだという高木家の4人に、子供のころのエピソードや父から見た兄弟、兄弟それぞれの考えなどを語ってもらった。

豊「長男は苦労したと思う」

浦和で活躍する長男の俊幸。進路に関しては「苦労したと思う」と豊氏は言う 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

――3人それぞれ、進路を決めた時のことについて聞かせてください。

 長男は兄弟の道しるべ。でも、親が分からないから(笑)。俺と同じ野球界に進むなら分かるよ。でもサッカー界は親が全く分からないから、俊幸はそういう面で苦労したと思う。それは親として失敗したなと。進路についても、受験させたほうがいいのか、高校サッカーに行かせたほうがいいのか、それともユースのほうがいいのか……。(選択肢が)いろいろあって分からなかった。

善朗 僕はその点、楽でした。兄が進路で悩んでるのを見ていて、自分がそうなる1年前には「俺はああしよう」と逆算して決められたので。

 3人それぞれにいろんな選択肢を与えながら相談にのってきた。俊幸の時は大学サッカーも見に行ったしな。「サッカーをやめるんだったら、役者にもなってみたいな」と言ったこともある。

俊幸 言ったっけ、そんなこと(笑)。

 でも、そうやって、いろいろな選択肢の中から自分で決めさせてきた。

三男・大輔には野球の才能があった!?

野球の才能があったという三男の大輔。豊氏も「すごくいい野球選手になったと思う」と話す 【写真:松尾/アフロスポーツ】

――高校生までに言われた言葉で印象に残っているのは?

大輔 僕はキャプテンをやらせてもらうことが多くて、「お前はチームを助ける言葉が出せるから、その声はこれからもずっと出し続けろ」と言われたことは心に残っています。キャプテンなのでプレーで引っ張っていくのはもちろんなんですけれど、僕が自信がなかった時に「声を出すことでチームを助けろ」と言われたのは、けっこう印象に残っていますね。

善朗 「野球やれよ!」じゃないの?

大輔 それは今でもボソッと言われることがある(笑)。

 お前は今ごろ(野球をしていたら)兄貴たちにおごっていると思う。その自信はあったよ。

大輔 もっと強く言ってくれていたら、(野球を)やっていたかもしれない(笑)。

豊&善 やってない、やってない(笑)。

 お前はサッカーしか頭になかったけれど、すごくいい野球選手になったと思う。今ごろ、どこかの球団のショートかセカンドをやっていたと思う。俺より多分うまい。コイツすごいな、と思ったくらい手首の柔らかさが抜群だった。

大輔 もっと野球に連れ出してくれたらよかったのに(笑)。


――野球をやれ、と無理強いはしなかったんですね。

 中途半端になるのが一番嫌だからね。当時、すでにサッカーの方でも結果が出ていたからね。

性格やタイプが全く異なる3兄弟

性格もタイプも異なる3兄弟。俊幸(左)が一番怒られていたそう 【CoCoKARAnext】

――性格は3人とも違いますか?

 タイプが違うよね。

善朗 でも一番怒られていたよね、トシ(俊幸)が。

俊幸 いやあ、何でだろう……(苦笑)。

 バカなことをするのよ、こいつが(笑)。今でこそ落ち着いているけれど、たとえば今まで黒髪だったのに、突然、髪の毛を金髪にしてくるとか。

――俊幸さんはしっかりしているように見えますが。

善朗 いやいや、見た目だけです(笑)。

 俊幸は「金は使わなきゃいけない」という感覚だから。それは俺に似ているかもしれないけれど、“銭形平次”になっている。もう、銭を投げてしまって(笑)。

全員(笑)。

――そんなお兄さんを見てどうですか?

善朗 僕は貯金型なので。

 こいつは堅実だよ。面白いのが、小さいころ出掛けた時に、長男は何か持って帰らないと気が済まないけれど、次男は自分が気に入った物しかいらない。三男は……。

俊幸&善朗 何でも買ってもらってた!

大輔 三男だから2人を見て、「これは買ってもらえるだろう」というものを選んでいました。

(間髪入れず)いや、お前は「いけるだろ」というふうになる前に買ってもらっていたよ(笑)。

――弟だけズルい、という気持ちはありましたか?

善朗 甘やかされているのは分かっていたので、そこで「俺たちも」とはならなかったですね。兄と話すのは「あれって禁止と言っていたよね?」くらいで。

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著者プロフィール

アスリートと一流仕事人に学ぶココロとカラダを整えるマガジン。2017年6月、雑誌・WEB版共に創刊。日々快適に、各々が目指す結果に向けてサポートするマガジンとして、アスリートのみならず、多くの人の心身のコンディショニングの役に立つ媒体を目指している。「こうしたら痩せますよ」「こうしたら健康になりますよ」というような時代とともに変わる健康や医学の理論は紹介せず、アスリートや各業界で成功している人の事例、メソッド、オピニオン、ライフスタイル等を紹介していくスタンスを貫く

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