武豊“神引き”キタサンブラック1枠2番 馬番、人気別成績ほか有馬記念データ予想
関西馬と外国人騎手を狙え?
馬は関西馬が圧倒的強さ、ジョッキーでは外国人に注目したい 【スポーツナビ】
馬だけでなく、騎手も所属が東西に分かれているので、騎手の東西別成績も見てみよう。こちらは4勝vs.4勝でイーブン。2着、3着で多少の差はあるが、馬券圏内に入った騎手の合計を見ると、その数もほぼ互角だ。騎手に関しては東西で有利不利はなさそう。
それよりも注目したいのは「外国人ジョッキー」。現在、JRAの免許を取得し栗東所属となっているミルコ・デムーロ、クリストフ・ルメールも「外国人ジョッキー」とカウントした場合、1着数こそ2回で日本人ジョッキーに劣るものの、2着、3着の数を合わせると互角以上の成績。昨年まで7年連続で外国人ジョッキーが馬券に絡んでおり、2010年は1着〜3着まで外国人ジョッキーが独占した。今年もミルコ、ルメールはもちろん、ボウマン、ムーアら世界のトップジョッキーたちが有力馬に騎乗する。馬に迷ったら“騎手で買え”!。とりあえず外国人騎手を買ってみれば案外吉と出るかもしれない。
ちなみに、現役騎手で有馬最多勝は3勝の池添(ヤマカツエース)。2勝で武豊(キタサンブラック)、蛯名(サクラアンプルール)、ルメール(クイーンズリング)と続いている。
SS系が圧倒的も単独ならキングカメハメハ産駒健闘
そして、血統(血筋、家系)というのは人間同様、実に個性的で、芝、ダート、距離の長短、馬場の良・不良における得意・不得意があるのはもちろん、ある特定の条件になるとやたら走る血統なんてのもある。また、その時代におけるトレンドもあり、一気に流行する血統もあれば、数年前までは一大勢力だったのに急激に衰えていく血統もあるなど、知れば知るほど奥深い世界なのだ。
血統別ではサンデーサイレンス系が有馬記念も席巻している 【スポーツナビ】
今年の出走馬を見ても、キタサンブラック(父ブラックタイド)、シュヴァルグラン(父ハーツクライ)、スワーヴリチャード(父ハーツクライ)など、有力馬はSS系で占められている。2017年の有馬記念もSS系が上位を独占しそうな勢いだ。
ちなみに、SS系の中でもトップの4勝を挙げているのはステイゴールド産駒。今年は天皇賞・秋3着のレインボーラインがそれに当たり、穴っぽい雰囲気を漂わせている。ただし、ステイゴールド産駒の良績の中身を見ると、希代の名馬であるオルフェーヴル(2勝)とゴールドシップ(2勝・3着2回)が荒稼ぎしたものであるから、ある意味参考外とも言えるもしれない。
一方、SS系以外の血統はと言うと、キングカメハメハ産駒は未勝利だが、2着1回・3着3回で延べ4頭が馬券に絡んでいる。これはステイゴールド産駒の延べ7頭に次ぐ2番目の数で、単独の種牡馬としては狙い目とも言えそうだ。今年のキングカメハメハ産駒は、昨年4着のヤマカツエースを筆頭に、札幌記念を制したサクラアンプルール、中山牝馬Sを勝ったトーセンビクトリーの3頭がスタンバイ。穴で狙い目か。
データからもキタサンブラックには逆らえない
やはり好枠をゲットし、おそらく1番人気となるキタサンブラックが性齢別、前走別、所属の東西別、父系別など各種データにおいてマイナス点がない。ここは逆らわず素直に本命で良いのではないか。
ただ、2、3着となると、有力馬がそろって外枠に入ったため波乱のニオイがする。キタサンブラック同様に2年連続で好枠を引き、今年も有馬男・池添が抽選会でガッツポーズをした1枠1番のヤマカツエースを相手筆頭に指名。SS系ではないが父キングカメハメハならば血統データが示すように2着、3着なら十分狙える。さらに、前走重賞勝ちの勢いと成長力が侮れないSS系ハーツクライ産駒で、過去10年データでは絶好枠をゲットしたサトノクロニクルをヒモ穴に推したい。
なお、外枠勢では比較的成績の良い7枠に注目。13番ミッキークイーン、14番スワーヴリチャードともにデータ的なマイナス点は少なく、無視できない馬たちだ。特に今年は年間GI最多勝タイの6勝をマークするなど勝負強さを発揮しているミルコ・デムーロ騎乗のスワーヴリチャードは抑えておきたい。
◎キタサンブラック
○ヤマカツエース
▲サトノクロニクル
△スワーヴリチャード
△ミッキークイーン
(スポーツナビ競馬データ班)