東海・両角監督「早く来い来い箱根駅伝」 “黄金世代”2年を中心に盤石の体制
關颯人「箱根では最初からスピードを出していく」
“黄金世代”と呼ばれる2年生は、9人がエントリー 【スポーツナビ】
(全日本大学駅伝では)消極的なレースになってしまいました。序盤に追い風が吹いている中で抑えてしまったので、後半も乗り切れませんでした。箱根では最初からスピードを出していき、後半も走り切れればと思います。
(この1年で成長した部分は)全体的に長い距離も走れるようになりましたし、スピードも上がって、ベストも更新できたので、競技面の力は確実に上がってきていると思います。
(20キロのペースは)どれぐらいのペースというのはありませんが、区間によってはハーフのベストタイムより速いペースで入る中で、どこまで後半しっかり走れるかが大事かと思います。
(本番までの調整は)前回は練習を詰めすぎてしまった部分もあって、割と足に疲労が残ってしまった部分もあるので、今回は焦らず、しっかり自分のリズムで挑戦していきたいと思います。
館澤亨次「今回は自分が助ける走りをしたい」
(今回の箱根では)前回はチームに助けられて何とかシード権を獲得して、自分のせいで危ない順位まで落としてしまいました。自分が壊してしまった箱根駅伝だったので、逆に今回は自分が助ける走りをしたいです。前半でも後半でも、自分がチームの勝利に近づけるところに持っていく、流れが悪かったら自分が流れを変えて優勝争いに食い込む。もし先頭だったら後ろを突き放す、チームの勝利に結びつける走りをしたい。
(この1年で成長した部分は)1年前は全体的に力不足でした。スピードも体力も、1段階、2段階レベルアップできたと思います。前回は20キロではおそらく、平坦で戦える力はありませんでした。ですが今回はその区間のトップ、区間賞を狙う走りができるだけの練習はしてきました。チームが勝つことを目標にしている場合、一番の走りは区間賞を取る走り。チームを勝たせる走りになると思うので、強い選手がいても、そこは貪欲に(区間賞を狙って)走りたいです。
(理想の走りは)自分は前半からガンガン攻めて粘れるだけ粘る。器用にペース配分をコントロールするような走りが得意じゃないので、前半からガンガンいって、持つだけ持たせる走りをしたいです。不器用な走りかもしれないですけど、それが自分の武器だと思うし、それが通用すると思うので、どんな展開になっても、自分の走りをして、前に選手がいるなら追いついたとしても、そこで後ろに付かずにどんどん攻めていきたいです。
鬼塚翔太「下りの得意意識がある」
2年生の中でも今季の活躍が目覚ましい(左から)鬼塚、關、館澤は、それぞれが箱根での活躍を誓う 【スポーツナビ】
(青山学院大の選手で意識しているのは)あまり意識はしていないですけど、エース格の田村(和希)さんや下田(裕太)さんは意識してやりたいなと思います。
(昨年との違いは)スピードというところは自分の中で強化ができたと思います。フォームはウェイトトレーニングをやっている中で変わってきていて、自分でも体幹がしっかりしてきてぶれない走りになったと思います。
(希望する区間は3区と話していたが)やっぱり1人でガンガン走って、攻めていきたいです。前回と同じ1区だと、集団走になるのでレースの動きを気にしてしまい自分の走りができないと思うので。3区は下りが多く、自分は下りへの得意意識があるので、そういったところで自分の走りが生かせると思っています。
(全日本大学駅伝では)1区ですごい迷惑をかけた走りになって、昨年は集団について途中で疲れてしまって離れて終わったのですが、今回は自分でレースを作って勝ちたいと思って前半から前で引っ張りました。その中で後半、思うように伸びずにいいペースメーカーになってしまい、悔しくかったです。
(箱根ではどんな走りをしたいか?)昨年までは集団について最後にかわすというのが自分の走り方だったのですが、成長した姿を見せる上でも、自分で積極的に前に出て、中盤は粘って、最後は勝ち切るレースをしたいです。
(残り3週間の調整は)残り少しなので、自分の中で考えながら調整したいと思います。先週、合宿をして追い込めたので、これからは疲労が溜まっているわけではないですが、距離を踏みつつ、ポイントポイントでしっかり走れればいいかなと思います。
阪口竜平「怖い存在であり続けられればいい」
(出雲駅伝の走りについては)大学駅伝のデビュー戦ということで、楽しみにしていましたし、その中で区間賞を取ることができました。その要因として、初めての駅伝で、「早く走りたい」という気持ちがあって、そういった時はいいタイムや結果が付いてくるのですが、そういう考えが出雲駅伝前にあったので、それがうまく区間賞につながったと思います。
(実際に走って)普段の大会はまったく緊張しないですし、緊張をまったくしないタイプですが、出雲駅伝の1区はかなり緊張しました。こんなに緊張するのかと感じて、その雰囲気を味わえたことは、これからの試合やレースに生かされるので、その中で結果を残せたというのは、もっと緊張する大会である箱根に向けていいレースになったと思います。
(集団走と追いかける展開は)得意、不得意は感じていないですけど、1区なら先頭で走って自分でペースを上げたりスローにしたり、主導権を握ることができるので、1区でも全然いけると思います。ほかの区間で前を追う展開になっても、前が見えて追う展開になると元気になって追いついてやろうという気持ちが芽生えます。先日も単独走の練習をしていて、30秒ごとで走ったのですが、前が見えてくると、「あそこまで行こう」とペースを上げていいリズムで走れたので、1区であっても、ほかの区間でも、どこでも走れると思います。しっかりとコンディションを合わせて、どの区間を任せられても走れるようにしたいと思います。
(青山学院の原監督が阪口選手を注目していたが)全日本の時も、原監督が両角監督に「阪口くんが走らなくて良かった」という言葉を聞いていて、原監督が意識してくれていたのかと思いました。ただ、実際に走って、自分が変な走りをしたら、原監督にも「そんなもんか」と思われてしまったと思うので、箱根では「やっぱり阪口は怖いな」と原監督やそのほかの監督や選手に思われるように、怖い存在であり続けられればいいなと思っています。