箱根の名門復活へ、順大の登録選手が会見 エース塩尻、2区なら「67分切りを」

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山田攻「区間賞付近でいける自信はある」

前回5区で好走した山田。2年連続の山上りへ強い意欲を見せた 【赤坂直人/スポーツナビ】

(前回大会は)正直走れるだけでいいというか、走れること自体すごいという気持ちで走ったんですけれど、やっぱり走り終わってみるともう少しいけたのかなって、まだまだいけたな、悔しいなと。今回の箱根ではそういうことがないように、もっと悔いの残らない走りがしたいなと思います。(前回は)最後の2キロの平坦が、風が強かったというのもあって、走り終わったときに倒れるかというくらいきつかったです。

(5区の目標タイムは)前回大会の区間賞の記録(1時間12分46秒)は抜きたいと思っています。チームが来る順位によりますが、(後続と)差をつけるというよりかは、前に選手が見えたら全員抜かせるように最後まで頑張りたいですし、前で来たなら自分の走りをしたいです。そうすれば後ろも離れてくれると思うので。自分の力を出せば区間賞付近ではいけると思っているし、そういう自信はあります。

(5区の)走り方的には柏原(竜二)さん寄りだと自分では思っています。小学6年で初めて駅伝を見た時に柏原さんが走って何人も抜かしていました。(当時から)陸上をやっていたのもあって、箱根を走るなら5区かなと思えたので、僕の中で5区といったら柏原さん。ですが、今井(正人)さんも、(自分でも)同じ区間を走ってみてすごいなと思えるタイムなので、そういった方々はすごいと思いますし、目標でもあります。

花澤賢人「スタートラインに立つまでが勝負」

高校時代から期待され続けてきた花澤。箱根への最後のチャンスとなるが「リラックスして臨もうと思っています」と気負いはない 【赤坂直人/スポーツナビ】

 1年生から3年生まで箱根駅伝にずっと出ていなくて、今年こそはという気持ちは確かにあります。ただその3年間はずっと箱根駅伝だけにとらわれていて集中しすぎ、意気込みすぎていて最後の調整がうまくいかなかったので、今回はリラックスして臨もうと思っています。

(現時点の)状態は正直言って2割、3割くらいです。8月の下旬に両足けい骨を疲労骨折してしまい、11月22、23日から走り始めたので。12月10日のエントリー発表までの見極めの練習をどうにかうまくこなして、エントリーメンバーに入ったという感じです。

(11月後半に)走り始めた時は正直、箱根駅伝は無理だなと思っていたのですが、(主将の)栃木が「アピールするチャンスを作れば?」「お前と走りたい」などと言ってくれたので、それに励まされたところは大きかったです。

(持病の強直性脊椎炎の影響は)仙腸関節という、腰痛の原因になるところがすごく痛くなってしまいます。他にもアキレス腱だったり膝だったり肩だったり、関節と筋肉が付着している部分に炎症が出てしまうので、陸上競技者としては致命的かなと思いました。今も症状がちょくちょく出るのですが、大学2年生の時のように寝たきりということはないです。(一番ひどかった大学2年生の時は)起き上がるのに30分、50メートル歩くのに20分くらいかかりました。合宿中に痛みが出た時は、もうつらすぎて歩けなかったです。相当腐って自暴自棄になった時期もあったのですが、見捨てられなかったので本当に監督陣には感謝しています。

 今はそこまで進行もなくて痛みも出ていないので、このまま順調にいければと思います。この病気は治せる確率がまだゼロで、この先どうなるか分からず、完治できればとは思っていますけれども、(今後も病気と)付き合っていこうと思っています。

 この4年間は病気だったり、箱根駅伝前にけがや病気をしたり、うまくいかないことの方が多かったかなと思いますが、人間的に成長できたと思うので、これから生きていく上での糧になると思います。(希望の区間は)10区が着実に安心して走れるかなと。(アップダウンが少なくて)走りも合ってますし、昼頃でちょうど暖かいのでいいかなと思います。

 とりあえず自分はスタートラインに立てるまでが勝負だと思っています。スタートラインに立てればスイッチは入ると思うので、それまではリラックスして1月2日、3日を迎えられればと思っています。もし箱根を走ることができれば、どこの区間でも自分の走りである積極的な走りができればなと思います。

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