日本ハムの正捕手候補一番手・清水優心 高校時代に悔しさを跳ねのけた期待の若手

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1年目から1軍公式戦に出場

悔しさから努力を重ねて甲子園出場をつかみ取った清水 【写真提供:高校野球ドットコム】

 13年秋、九州国際大付高は逆襲への石垣を築く。福岡県大会決勝で西日本短大付高を5対0で破り優勝。九州大会では初戦の鎮西高と延長14回を戦い、2対3で敗れたが、高いレベルで戦える手ごたえをつかむ。

 迎えた14年、最後の夏。福岡県大会初戦の西田川高戦で清水の本塁打などでコールド勝ちした九州国際大付高は、その後も清水、古澤勝吾(福岡ソフトバンク)らの打棒は衰えず、決勝も16対0で北筑高に大勝し、3年ぶりの甲子園出場を決めた。

 甲子園では初戦の東海大四高(現・東海大札幌高)に敗れたが、2年夏の初戦敗退から1年で世代屈指の強肩強打の捕手として成長を遂げた清水は、日本ハムからドラフト2位指名を受け、念願のプロ入りを叶えた。

 それから3年、高校最終学年で学んだ努力の成果を発揮する方法は、清水優心を確実に上へと押し上げている。

 プロ1年目の15年は、早くもファーム公式戦83試合に出場。シーズン終盤には1軍昇格し、10月1日の千葉ロッテ戦で「8番・捕手」としてプロ入り初の1軍公式戦出場。2年目もファーム公式戦66試合に出場し、打率2割6分6厘、4本塁打、22打点と1年目の成績を上回ると、1軍では5試合に出場してプロ初安打を含む8打数2安打をマークした。

 さらに3年目の今シーズンは、1軍で61試合に出場し111打数22安打10打点。10月3日のオリックス戦の5回には左腕・松葉貴大からプロ入り第1号本塁打を放ち、近未来のブレイクを予感させている。

 そして清水にとって4年目を迎える18年、大谷翔平がポスティングシステムによりエンゼルスへの移籍が決定。一方で高校通算111本塁打の清宮幸太郎(早稲田実業高)が入団するなど心機一転への第一歩を迎えるなかで、日本ハムが彼にかける期待は実に大きい。また、これまで正捕手として長く活躍した大野奨太の中日移籍が決定。もはや清水への期待は若手のホープではなく、「正捕手候補一番手」になるのは確実だ。

 ただ、甲子園出場への過程を見れば、きっと心配はないはず。185センチ、88キロの大型捕手は、その右肩とリードにかかるプレッシャーをあえて一心に背負い、北の大地での正捕手、そしてその先にある日本を代表する次世代捕手への道を突き進む。
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