青学・原監督、4連覇は「熱さと調和」カギ 箱根駅伝21チームの監督コメント全文

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大東文化大・奈良監督「努力した成果を出せるように」

帝京大・中野考行監督 4年生が2名、3年生が4名、2年生が7名、1年生が3名と、1、2年生で10名いて、例年だと本学らしくないと言われるようなチーム構成になっております。売りは昨年の経験者が7名いることです。

 キーマンは下級生、2、3年生がいっぱいいますけれども、それぞれが役割を果たしてくれればおもしろいレースを展開できると思っています。安定感もあり、再現性のあるチームなのでレースが今から楽しみです。

大東文化大の奈良監督 【スポーツナビ】

大東文化大・奈良修監督 本学は4年生5人をはじめバランス良くエントリーできました。1年間練習を見てきまして、非常に力をつけているのですが、なかなか本番の駅伝では結果が出ない状態です。全日本大学駅伝でもスタートからつまずき、みんなの力が出せずに終わってしまいました。私たちは挑戦者のチームです。1区から良い位置でスタートを切って、学生が目標に掲げている「5番」というものを、簡単ではないですが、学生が1年間努力したものがそこでしっかり出せるようにやっていきたいです。

キーマンは4年生5名のなかでも、予選会と全日本を走っていない前田(将太)選手。非常に良くなっています。原(法利)選手、山本(翔馬)選手のなかに前田君が入ってくれれば、しっかりした駅伝ができると思っています。

中央大・藤原監督「苦しい思いした4年生に期待」

中央大の藤原監督 【スポーツナビ】

中央大・藤原正和監督 本学の特徴は4年生2名、3年生5名、2年生が4名、1年生5名と各学年、バランス良く16名をエントリーできたかなと思います。現状、長距離部員32名と小所帯でやっているんですけれども、小所帯ながら非常に結束のあるチームができていて、その点が今年のチームの強みかなと感じています。

 キーマンは4年生の2名、竹内(大地)、江連(崇裕)。この2名の走りにチームの浮沈が懸かっていると思います。4年生は非常に苦しい思いをして4年間ここまでやってきているので、なんとか良い形で大手町のゴールを迎えさせてあげたいなと、特にこの2人に期待をして送り出したいと思います。
山梨学院大・上田誠仁監督 今年のエントリーメンバーは4年生6人、3年生5人、2年生5人と、1年生が入ってこられませんでした。元々育成型のチームですので、1年生は1年間かけて体力づくりをして上げてくるという形で、それが如実に表れていると思います。

 上田健太キャプテンを中心にチームづくりをして、今年は強化と育成のグループに分けて、それぞれの立ち位置をはっきりさせてチームづくりをしてきました。なかなか結果に結びつかなかったのですが、秋以降にしっかり走り込んだ夏合宿の成果が徐々に出始めて、予選会、全日本も、出力的には全くレースにならないところもあったんですけれども、学連記録界で永戸(聖)が28分30秒でトップを取り、また日体大競技会で、育成グループにいた持ちタイム31分くらいの選手が29分台に突入してきたりと、チームのなかも「あいつがやれるなら俺たちも」という意識が出てきて、激しいムードになってきているところです。

 そんななかで、3年生のなかでもレースメイキングできる永戸、ドミニク・ニャイロという選手をどのように配置してレースを組み立てるかというのが今年のチームの特徴だと思います。経験値の高い4年生との融合した走りをしたいと思います。

 昨年、大手町で非常に悔しい気持ちで解散式の挨拶をさせてもらいました。そこが今年の大会への起点になっています。その悔しさを晴らすようなレースをぜひしたいと思っています。

拓殖大・岡田監督「トラックを意識しスピードついた」

拓殖大・岡田正裕監督 この場に立つのは今年で15回目ですけれども、歴史と伝統のある大会に参加させていただけることに、本当に毎年身の引き締まる思いです。我々のチームは今までロード、駅伝を目指してやってきましたが、今年は少し目先を変えてトラックを意識しました。それでも1万メートルの大会、記録界に出る回数は年平均2回くらいなのですが、そのなかで自己記録が続出したことで、スピードもついたかなと思います。

 先日、ある週刊誌の記者から取材の申し込みがありました。内容を聞くと「番狂わせ」というテーマで、私の以前の職場(亜細亜大)での優勝の話を取り上げたいということでした。今年もまさかのレースをしっかりやって、往路から「すごいな」と思わせるレースを組み立てていきたいと思っています。

 キーマンはやはり(ワークナー・)デレセであり、そして西(智也)、馬場(祐輔)、戸部(凌佑)、この4人を挙げたいなと思います。一生懸命頑張ります。
国学院大・前田康弘監督 今年のチームはエントリー選手を見ても分かる通り、4年生が8名入っていますので、例年通り育成型のチームらしく、4年生を中心として戦うチームになっています。4年生になり最初で最後の箱根となる向晃平と、2年生の浦野雄平、青木祐人、土方英和という計4名が、今年の箱根のキーマンであるかと思います。
国士舘大・添田正美監督 チームの特徴としては、高校時代、実績のない選手が多くいる中、年間を通して練習して成長してきたチームです。その中で、やはり(5000メートル)15分台で入ってきた選手もこの中には3人ぐらいいますので、そういう選手が大学に入って、練習を継続することでこのような大きな大会に出場できる、そういう姿を見ていただきたいと思います。

 キーマンは全員です。昨年ダントツの最下位ということで、全員が1つ1つ大切にして、つないでいかないと今年も同じような結果になってしまいますので、1年間を通して練習を積んで成長した姿を皆さんの前で見せられればいいかなと思っています。

城西大・櫛部監督「苦しくない駅伝に」

城西大の櫛部監督 【スポーツナビ】

城西大・櫛部静二監督 昨年出場できなかった分、今年はチームの士気も高まり、非常に良い状態かと思います。その成果として1万メートルのタイムも徐々に上がっていて、箱根駅伝自体が楽しみです。

 特徴としては、特別突出した選手はいませんが、これはキーマンと重なりますが、全日本で区間賞を取った菅(真大)だったり、そのような選手を中心に、頑張っていきたいと思っています。監督としましても、第94回大会ということで、自分の名前(くしべ)と掛け合わせて、しっかり成果を出したいと思っています。苦しくない駅伝にしたいと思います。
上武大・近藤重勝監督 チームの特徴という特徴はありませんが、予選会で名門大が落選する中、10年連続10回目の出場ができていることから、3年生を中心に少しずつ泥臭いチームになっていることが、強いてあげれば特徴かと思います。

 キーマンは4年生の坂本佳太、3年生の太田黒卓となります。目標は10位以内としていますが、正直、力と力のガチンコ勝負となれば、厳しいというのは重々承知しています。しかしそのチャンスというか、流れが来た時にはしっかりつかみ取れるように、各区間、8割以上の力を出そうということで頑張っています。
東京国際大・大志田秀次監督 今年は2年ぶり2回目の出場ですが、4学年がそろうチームが今年で3回目ということで、非常に経験がない大学です。その中で4年生5人、3年生4人と、箱根に出られなかった時でもしっかり見てきた経験からこの上級生主体のチームを作ることができました。

 キーマンとしては前々回の大会に出場した3名(シテキ・スタンレイ、鈴木博斗、濱登貴也)と、今年初出場の伊藤達彦というのが、チームの3000メートルからハーフマラソンまで、すべて大学の記録を更新してきています。この4名を中心に、チームとしてはタイム順に並べながら、箱根の適材適所に合わせた形で選手を配置して、シードを目指していきたいと思います。
関東学生連合・武者由幸監督 今回の特徴としては、16大学すべての選手が初出場と経験がないのですが、しっかり走っていきたいなと思います。キーマンとして東京大の近藤(秀一)選手がしっかり流れを作ってくれればなと思っています。

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