【マラソン】MGCファイナリストの誕生なるか!? さいたま国際に岩出、吉田らが出場

日本陸上競技連盟

第3回さいたま国際マラソンが12日に号砲。今大会はMGCシリーズの指定レースとなる 【写真:築田純/アフロスポーツ】

 第3回さいたま国際マラソンが11月12日、埼玉県さいたま市のさいたまスーパーアリーナを発着点とする42.195キロのコースで開催される。この大会は、1979年に始まった東京国際女子マラソン、そして、同大会の後継として2009年から実施された横浜国際女子マラソンを前身とする大会。15年に行われた第1回大会はリオデジャネイロ五輪の、そして昨年行われた第2回大会はロンドン世界選手権の、それぞれ女子マラソン代表選考レースを兼ねて行われてきた。

 今大会は、女子マラソンの第101回日本選手権として実施されるとともに、18年夏にジャカルタで開催されるアジア大会女子マラソンの日本代表選考会も兼ねている。もう1つ見逃せないのが、この大会が「マラソングランドチャンピオンシップシリーズ」の指定競技会、すなわち20年東京五輪のマラソン日本代表争いの第一関門であるという点だ。

東京五輪に向けての第一関門

第1回大会では日本人1位となる2位に入った吉田香織 【写真:築田純/アフロスポーツ】

 日本陸上競技連盟(以下、日本陸連)は、20年東京五輪のマラソンにおけるメダル獲得を目指し、本年4月に、選手強化とリンクした新たな選考方法を実施することを発表。簡単に言うと、東京五輪の代表選手は、最終的に19年9月以降に開催が予定の「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で男女各2枠が決定し、さらに19年冬から20年春にかけて行われる男女各3大会を対象とする「マラソングランドチャンピオンシップファイナルチャレンジ(MGCファイナルチャレンジ)」で、最後の1枠が決まる。(注:19年5月に決定予定の派遣設定記録を上回り、最も速いタイムを出した選手1名を選出。ただし、該当選手がない場合は、MGCで2枠に入らなかった次点の競技者が選出される)

 そして、前述した「マラソングランドチャンピオンシップシリーズ(MGCシリーズ)」とは、17年度(17−18シーズン)、18年度(18−19シーズン)にかけて行われるMGCへの出場権を獲得するためのレースとなる。

 今回行われるさいたま国際マラソンは、8月27日に行われた北海道マラソンに続く17年度MGCシリーズの第2戦で、女子の指定競技会。日本人1〜3位となった競技者は2時間29分00秒以内をマークすれば、また日本人4〜6位の競技者の場合は2時間28分00秒以内をマークすれば、MGCの出場資格を獲得できることになっている。

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