ランにハマった体重50kg減の同級生も現る! 40代同窓会リレーマラソン第2弾

内田英利

体脂肪率が劇的に減ったという“実績”を残した男子が!

同級生:みやちゃんから、まこと君にタスキが! 日ごろも約6.0劼離薀鵑如鳩魑咫桧飮? 【写真提供:内田英利】

 でもですね、単にランニング活動を続けているだけでなく、健康診断の数値が良くなった!体脂肪率が劇的に減った!という、“実績”を残していた男子がいたんです!

 先ずは、前回の石岡リレーカーニバルにも参加した、まこと君。同窓会リレーマラソンの話が挙がる前から、健康維持のため、自分のペースで、ウォーキングやランニングを行っていた様子。それが、前回の石岡リレーマラソンに参加した後、直ぐに次の目標である「つくばリレーマラソン2017」への参加も決めた事で、よりアクティブなランニング・ライフを送っていました。

まこと君は、マイナス15kg減! 【写真提供:内田英利】

 まこと君のメニューは、約6.0キロの、無理をしない“ゆるペース”ランと、基本的な体幹トレーニングを継続する事。また、一日置きでも、仕事で疲れていれば無理をせずに“勇気を持って”休む!という、自分が以前「ゼロからはじめるランニング」で紹介したトレーニング内容を参考にしてくれていました(嬉)。
 まこと君の写真、左右を比べて見ると、一目瞭然! 一時は80kg以上もあった体重が、67kgと、何とマイナス約15kg!!! どうりで脚が軽く運ばれていて速いハズです。そして、表情にも明と暗がくっきり。今回のつくばリレーマラソンでも、日頃の健脚ぶりを発揮してくれました。

体重130kg→75kgへ劇的変身!

つとむ君は、約55kgものウェイトダウン! 一人分はどこへやら!? 【写真提供:内田英利】

 そして、更に上を行く同級生が、つとむ君です。ちょっと前に、病気をしていた事は聞いていましたが、最大で130kg(!)程あったつとむ君は、高血圧や糖尿病を発症し、ついには、心臓にカテーテル手術を行うまでになっていたとは(汗)。

つとむ君は、練習会でも身のこなしが軽やか! 【写真提供:内田英利】

 確かに、左側の1年前のつとむ君の写真を見ると、病気になってしまうのも頷ける体型をしていたようです。うっ血性の心不全だと、ケースに寄っては、死の一歩手前まで来ていた訳で(汗)。そこまで来ると、意志の強いつとむ君は、一年発起! ダイエットをはじめたのでした。

 食事を少しだけ制限しながら、ウォーキングから軽いジョギング、ランニングへと無理なく徐々に負荷を上げ、心地良いペースでのランニングを続ける事、約1年間。現在の体重は、マイナス55kg(!)の75kg前後で、今も順調にウェイトを落としているとか。ホント、つとむ君! 凄すぎます! 落とした体重は、自分が指導しているモデルさん1人分も優に超えてしまう程……いつの間にか、とんでも無い数字をたたき出していました。
 そんな“強者”二人に刺激されたメンバーは、自分のペースでランニングも無事再開し、たまに集まる全体練習でも、順調にリレーマラソンに負けないための脚作りをしていきました。

中学校時代の体操着をモチーフにユニフォームを作製

同級生:ひろも、もちろん中学校の時に着用! 獅子マーク入りの運動着です。 【写真提供:内田英利】

 私の同級生は、ほぼ皆が小学校&中学校と9年間一緒だった事から、チーム名は、出身校の石岡小学校と国府中学校、そして昭和46年度生まれの頭文字を取って「KFC46」。

 石岡リレーマラソンに続き、今回も「KFC46」のチーム名で参加する事になっていましたが、全体練習の後の懇親会では、「今後もランニングを続けて健康でいたい! そうだ! ユニフォームを作ろう!」という話題になり、つくばリレーマラソンでは、皆同じウェアで参加する事になりました。

小屋を付けた幌獅子は全国でも珍しく、石岡のお祭り特有なもの! 【写真提供:内田英利】

 そこで、「デザインは? シンボルマークは?」と同級生の皆で喧々諤々(けんけんがくがく)。ユニフォームにふさわしいシンボルマークは、中学校の3年間、ずっと着ていた運動着やジャージにプリントされていた獅子のマークを、そのままデザインする事になったんです。

 私の故郷、茨城県石岡市では、毎年9月中旬の3日間に、常陸國(ひたちのくに)總社宮(そうしゃぐう)例大祭(れいたいさい)という、「関東三大祭り」の一つとして大規模に「お祭り」が開催されます。同級生全員が馴染み深いお祭りでは、絢爛豪華な山車や、中学校の運動着やジャージのシンボルマークになっている勇壮な幌獅子が、市中心部を巡行します。何と、3日間で約40万人の見物客が訪れる一大イベントなのですよ。

地元に帰省時、同級生:ひろし監督との打ち合わせも恒例に。中学校卒業後、30年以上経って、まさか同級生と一緒にマラソン大会に出場する事になろうとは。 【写真提供:内田英利】

 前回の大会から、同級生の取りまとめ役として“監督”に就任したひろし君が、自分達が通っていた国府中学校の現校長先生に掛け合い、何とか獅子マークをユニフォームのデザインにして頂けるよう打診し、遂に使用許可をゲット!……とうとう、当時の獅子マークをプリントしたユニフォームを製作!と相成った訳です。ちなみに、卒業後、30年以上経った今でも、こちらの獅子マークが国府中学校の運動着やジャージのデザインとして使用されている、伝統あるシンボルマークなのです。

ユニフォームの製作を、急ピッチで進めてくれた学生制服専門店の代表、同級生:きんちゃんも激走! 【写真提供:内田英利】

 ひろし監督が、思ったよりも簡単に了承を得られたのには訳があり、何と、運動着やジャージを製作している洋品店の一つに、自分たちの同級生、きんちゃんが代表を務めている学生制服専門店(有限会社ナカタイ、茨城県石岡市若宮)があり、そこが獅子マークの版を所持しているとの事。流石、きんちゃん! ならば話が早い!と、とっても多忙だった、きん社長の一声で、無事完成! 当日は、ばっちり決めたユニフォームで、皆で快走できたのでありました。

皆の努力の結晶で完走、タイムはなんと……!

【写真提供:内田英利】

 日頃の無理のないランニングの練習に加え、走り終えた同級生が、走っている同級生に「マイペースでー!」「残りもう少し!」などの応援がパワーを与えるのでしょう。同級生の皆が、練習で走っているペースよりも速く走れている様子(驚)。

「KFC46」のユニフォーム、獅子マークがバッチリ決まっています! 【写真提供:内田英利】

【写真提供:内田英利】

 同級生11名がタスキを繋ぎ、特に怪我するメンバーも無く、リレーマラソンは無事に終了しました。タイムは、前回を優に上回る3時間27分!(前回は3時間42分)……見事、皆の努力の結晶でサブ3.5を達成です!

フィニッシュは、3時間27分!……前回のタイムを大幅に短縮し、サブ3.5を達成です! 【写真提供:内田英利】

目指すは、リレーよりもステップアップし、10K! 【写真提供:内田英利】

 ランを終えた同級生は、もちろん、“夜のスポーツドリンク”を満喫するために、懇親会に突入!……皆で走り終えた達成感がそうさせるのか、次の目標はリレー形式よりも更にステップアップ!……一人10劼鯀?訐于つくばねマラソン(2019年2月18日)」にチャレンジ! 早くも次の“走る”目標を立てたのでありました。

気温25℃のスタート! 途中でかき氷をほおばるランナーも! 【写真提供:内田英利】

今回、同級生の皆と参加した「つくばリレーカーニバル2017」は、当日気温24.5度と、10月のレースにしてはやや高めの気温。快晴の中、時折心地良い風が身体を冷ましたせいか、とても走りやすいレースになりました。

リレーマラソンは1.7km×24周、一人何周も走るとなると……流石にバテますよね(汗)。 【写真提供:内田英利】

給“パン”所もあり、副賞でもパンの詰め合わせが! 【写真提供:内田英利】

 当日は、レース前のアトラクション……障害物競争で協賛企業の商品がゲット出来たり、競技中は、地元の並木中等教育学校吹奏楽部の演奏がランナーを励ましたり、つくば市で有名なパン屋さんが給水所ならぬ、給“パン”所(!)を出すなど、地元愛に溢れた大会という印象でした。

リレーマラソンは仲間との“一杯”が最高に美味しいイベント

【写真提供:内田英利】

 健康になりたい! 身近な目標を見付けたい!という、健康訴求に応えるランイベントとして、また、指導者として、フルマラソン完走を見据えたランのトレーニングに、リレーランは大いに活用し甲斐、有り!と、納得した大会でした。

ハロウィンが近い事もあり、仮装リレーランでの参加も多く見られました。 【写真提供:内田英利】

会場は、つくばエクスプレスからも一望出来る、つくば市研究学園駅前公園でした。 【写真提供:内田英利】

 そして、リレーマラソンは、何といっても同級生が集まって、お互いの近況を報告し合いながら、健康である事を確かめ、且つ、昔からの友情も深める事が出来る素晴らしいイベントである事にも、感謝&感激でした。

 地元の同級生と、地元のリレーマラソンに参加する事が、単に飲んで騒いでの同窓会ではなく、今後も、皆のアクティブな“健康診断”になれば良いと思った次第です。また、私も、マラソンの指導を続けるにあたり、同級生の皆からエネルギーをたくさん貰えたイベントとなりました。

私も怪我無く、無事完走! 完走タオルを手にポーズ!……見上げる女の子、良い味出しています(苦笑)。 【写真提供:内田英利】

「マラソンにトライしてみよう!」「健康でありたい!」のきっかけとなるリレーマラソンは、仲間と参加して、誰もが笑顔でフィニッシュできる素晴らしい大会である事、そして、その後の“一杯”が日頃にも増して格別は味である事は、間違いありません。

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著者プロフィール

1971年生まれ。茨城県出身。フルマラソン歴15年。ベストタイムは2 時間45 分01 秒。 グアム ココハーフマラソンは、2009年から6年続けて、ツアー参加者のペースメーカーとして出場。 2016年4月、グアムインターナショナルマラソン2016では、近畿日本ツーリスト主催のツアーに、オフィシャル・トレーナーとして帯同。「Yahoo! JAPAN スポーツナビDo!」にて「マラソン初心者のためのコア・トレーニング」を連載中。分かりやすいトレーニングを動画で紹介し好評を得ている。

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