チームにとって核となるアロンソの存在 今宮純のF1ザ・ショウダウン

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マクラーレンと比較すると

日本GPでファンに手を振るアロンソ 【XPB Images】

 アロンソは03年にルノーのレギュラーに昇格、そこから実質的な意味でのF1人生が始まった。彼のドライバーズランキングと、マクラーレンのコンストラクターズランキングを比較してみる。

 左がアロンソ、右がマクラーレン。順位が高い方に◎印をつけた。

03年:6位 3位◎
04年:4位◎ 5位
05年:1位◎ 2位
06年:1位◎ 3位
(07年は在籍のため割愛)
08年:5位 2位◎
09年:9位 3位◎
10年:2位△ 2位△
11年:4位 2位◎
12年:2位◎ 3位
13年:2位◎ 5位
14年:6位 5位◎

 アロンソ5勝、マクラーレン5勝、引き分け1回。両者イーブンの戦績を残しているが、05年と06年に2連覇したアロンソに軍配は上がる。

18年シーズンは米国で始動

 今、マクラーレン組織内においてアロンソの存在が“核”となり、チームを引っ張る存在であるのは、この戦績からも納得できる。うわさされる高額な契約金や、もろもろの付帯条件など、アロンソの要求をマクラーレンが受け入れるのも“ビジネス交渉”としてあり得ることだ。

 そのひとつが発表された「18年デイトナ24時間耐久レース」への参戦。1960年代に始まった世界三大24時間レースには過去にもF1ドライバーがエントリーしている。現在はIMSAシリーズ(米国を中心とする耐久シリーズ)開幕戦となっていて、米国内ではインディ500には及ばなくも冬のビッグイベントである。

 毎年1月末に開催され、来年は1月26日、27日が決勝。公式テストが1月5日から7日まで行われる。アロンソはマクラーレンCEOのザック・ブラウン氏のチームからリジェJSP217で走る。初めての耐久レースを組むのは10代のランド・ノリス(F3の新鋭)とフィル・ハンソン(ル・マン24時間経験者)。若いメンバーと初心に戻って戦う姿勢がうかがえる。

 F1スケジュール的には完全オフの時期だ。オーバルとロードセクションのミックス・コースを1月早々にたっぷりテストし、若いメンバーと24時間耐久を経験することはル・マン24時間挑戦へのシミュレーションともなる。

 2018年“初走り”をF1マクラーレン・ルノーではなく、「デイトナ24時間耐久」に照準を定めたアロンソ。我慢強い彼が一昼夜24時間をどう戦い抜くか、チャレンジングなシーズンは米国から始まる。

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