ハイチ監督「われわれに決定力があった」 国際親善試合 日本戦後の会見

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ハイチ代表のコラ監督(中央)は「私は満足している」と試合への評価を示した 【Getty Images】

 サッカー日本代表は10日、日産スタジアムで国際親善試合のハイチ戦に臨み、3−3で引き分けた。日本は前半7分に倉田秋、17分に杉本健勇のゴールで2点のリードに成功したが、28分に失点し、2−1で試合を折り返す。後半、ハイチに連続ゴールを決められて一時は逆転を許すも、試合終了間際に香川真司がゴールを決め、3−3で辛くも引き分けに持ち込んだ。

 試合後、ハイチ代表のマルク・コラ監督は「リードを守り切れず選手は残念がっていたが、私は満足している」と試合を評価。日本については「良い印象を持っている」としたものの、「ボールを支配したからといって、勝つものではないことは証明できた」「この結果はわれわれに決定力があったことの証明」と決定力の差を強調した。

日本は正しい道を歩んでいる

 われわれにとって非常に良い結果だったと思う。1点のリードを守り切れず選手は残念がっていたが、私は満足している。前半20分まで、われわれはプレーしていないような状況で、まるで(試合を見ている)観客のようだった。選手もそれは理解していて、そこから盛り返そうとしたが、2点を先制されて難しい状態だった。その後は1点取ることができて盛り返し、戦術を変えた。中盤のスペースを与えすぎることは、日本相手には不利なので修正した。

 後半、われわれの選択は良かった。2点目、3点目が入って選手も頑張った。そして日本が3点目を取ったのは論理的だった。多少はがっかりしたが、全体的には満足している。

 日本については良い印象を持っている。日本は勝てなかったが、多くのチャンスを作っていた。ただ、試合はボールを支配したからといって、勝つものではないことは証明できた。われわれは3分の1しかチャンスを作れなかったが、この結果はわれわれに決定力があったことの証明だと思う。

──決定力ということを言われていたが、日本がチャンスを作りながらゴールを決められなかったのは、どのあたりに原因があると考えるか?

 特に日本に大きな原因はないと思う。日本は正しい道を歩んでいる。チャンスが多ければゴールも入る。日本は6〜7点入っていてもおかしくなかったが、われわれは3点が精いっぱいだった。日本は3点以上を取ることができなかったが、そんなに心配することではないのではないか。日本がワールドカップに出場するときは、最初にサポーターになりたいと思う。

──中盤の修正は16番(アンドリュー・ジャンバプティステ)を入れた時からだと思うが、前半の最後のタイミングで出した理由はなぜか?(後藤健生/フリーランス)

 今回の選手交代は、前半を見てチームがうまくいっていなかったからだ。終了間際に入れたのは、チームメートと少しでも一緒にプレーをさせて、ピッチも慣れることを考えて、このタイミングがいいと判断した。

──日本は前半、17番(小林祐希)が中心になって中盤を作っていたが、そこを抑えるためにどんなことを考えていたのか?(田村修一/フリーランス)

 前半は当たりも運動量も少なかったが、相手の足元にボールを取りにいこうとしたら、日本の選手は嫌がっているようで、プレーがうまくいっていないと感じた。後半、よりアグレッシブにボールホルダーにプレスをかけたら、それが機能していたと思う。

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