古馬G1へ注目の一戦、オールカマー分析 馬券作戦でおさえておきたいポイント

JRA-VANデータラボ

オールカマー近5回の種牡馬別成績(中山開催のみ)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は種牡馬別成績。ディープインパクト産駒は一昨年のショウナンパンドラが勝利し、昨年もサトノノブレスが2着に入るなど近3回は1頭ずつ馬券に絡んでいる。好走した3頭はいずれも3歳G1で3着以内に入った実績があった。また、ジャングルポケット産駒は13年ヴェルデグリーンが勝利し、12年ダイワファルコンが2着と非常に相性が良い。

 その他ではステイゴールド産駒は12年ナカヤマナイトが勝利し、昨年もツクバアズマオーが3着。グラスワンダー産駒からは11年アーネストリー、スクリーンヒーロー産駒からは昨年のゴールドアクターがそれぞれ勝利。ジャングルポケット以外はグラスワンダーとその子のスクリーンヒーロー、シンボリクリスエスといったロベルトから、その他の種牡馬はサンデーサイレンスからHail to Reasonにさかのぼり、血統的に注目だ。また、デュランダル以外は2400〜2500mのG1を勝利した種牡馬が並んでいる

前走からの間隔別成績(中山開催の近5回)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は前走からの間隔別成績。前走から中9週〜半年間隔が空いた組が5勝すべて挙げており、連対馬10頭中9頭までを占めている。これら夏場を休養に充てて、復帰初戦の馬に注目しておきたい。

 中4〜8週の馬では13年メイショウナルトが2着、昨年もツクバアズマオーが3着に入っている。前走から半年以上空いた馬は一昨年3着のミトラのみ。なお、前走から中3週以内の馬からは3着以内馬が出ておらず、苦戦傾向にある。

前走G1組以外の3着以内馬の重賞実績(中山開催の近5回)

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 最後に表6は前走G1組以外で3着以内に好走した馬の重賞実績。前走G1組以外は人気薄になることが多いが、13年1着ヴェルデグリーン・11年3着カリバーン以外はすべて過去に重賞で馬券に絡んだ実績があった。それもユニバーサルバンク以外は小回りの芝2000m重賞での好走歴で、今回もそうした経歴のある馬も伏兵で狙っていきたい

 また、重賞実績がなかったヴェルデグリーン、カリバーンは本格化後の前走が自身初の重賞で敗れているパターンだった。本格化してきた馬にも注意しておきたい。

文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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