【DRAGON GATE】望月が3度目の王座奪取で最年長記録更新 ジミーズは敗れ、約6年間の歴史に終止符
CIMA&キッドがV7 時期挑戦者にBen−Kを逆指名
CIMA(左)&キッドの「CKー1」がタッグ王座防衛。次期挑戦者にBenーKを逆指名 【写真:SHUHEI YOKOTA】
CIMAとキッドは共に闘龍門1期生。07年夏の「Summer Adventure Tag League」にタッグでエントリーし、翌年2.8後楽園大会にて、CIMAとキッド(KID)の頭文字、さらにはメキシコ修行時代に2人が愛用していたという香水の名に因み「CKー1」というコンビ名に決定した。互いに別のパートナー時代を経て、16年11.3エディオンアリーナ大阪大会で初戴冠。以来、防衛期間としては、第37代王者組であった土井成樹&YAMATO(V9)より長い、9カ月超えの最長記録を誇っている。
共に20代の挑戦者組に対し、王者組は圧倒的な横綱相撲を展開。清水がパワーを生かしたベアハッグをキッドに繰り出せば、CIMAは手元のペットボトルを投げてカットし、レフェリーには知らんぷり。Kotokaには5分以上にわたって、徹底的に腹部へ攻撃を集中させた上で、合体のスーパードロルを炸裂。清水の必殺技である砲丸投げスラムも、キッドがクリストに切り返して阻止し、Kotokaの切り札であるモモ☆ラッチもCIMAがカウント2でキックアウト。万策尽きた挑戦者組に、CIMAがシュバイン、メテオラとたたみかけて完勝した。
V7という記録にも「あたりまえやないか。オレら何年組んでると思う?」と勝ち誇ったCIMAは、土井吉が育てた「ヤングMaxiMuM」の2人に圧勝したことで、「ヤング○○はオレらが先に言い出した。土井吉にケンカぶちこんだれ」と、MaxiMuMに宣戦布告。すでに土井吉、清水&Kotokaと4人まで倒していることから、残るBen−Kも粉砕するとアピール。また、対・土井吉には「ヤングOVER GENERATION」のEita、山村武寛をけしかけた。
カゲトラはキスを克服し逆転勝利でV3
マリアは濃厚なディープキスでカゲトラを追い込んだが、形勢逆転され、王座戴冠はならず 【写真:SHUHEI YOKOTA】
10度目のチャンスをモノにし、3.20和歌山で悲願の王座初戴冠を果たしたカゲトラに対し、マリアは8.8後楽園でカゲトラをキスでダウンさせると、ベルトにもキスをして強奪。9.5後楽園での前哨戦でも、キスを封印した上で、必殺技の狙い撃ちで3カウントを奪取してみせた。
「キスは初恋のころから苦手」と衝撃のカミングアウトをしたカゲトラは、「大田区までにキスを克服して、必ずこのベルトを防衛してみせる」と宣言。そして決戦当日、カゲトラは04年にみちのくプロレスに「景虎」として登場した当時の面頬をつけて登場。マリアのキス封じのため、なりふり構わぬ策に出た。
試合前に「大田区では私の本気を見せる。呼吸困難で苦しくなるぐらい、私の濃厚なキスを味わわせてあげる」と予告していたマリアも、“勝負服”のピンクのコスチュームで登場。ボンパス、スワンダイブ式ミサイルキック、上からマリア、飛びつき式フランケンシュタイナー、スカイラブを繰り出すと、カゲトラも変形みちのくドライバーIIを発射。熱いキスを面頬に阻まれたマリアは、カゲトラの背中に回り、ついに面頬をはぎ取ると、トップロープからのスカイラブ、ラブリーアロー、濃厚なディープキスから狙い撃ち。しかし、カゲトラはこの最大のピンチを切り抜けると、一騎当千からの車懸で3カウントを奪取。ベテランならではの底力を見せつけた。