末脚◎の桜候補スズカフェラリーに★6つ マンカフェ産駒1000勝馬にも高評価!

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

“加速ラップ”でデビュー勝ちを収めたメイショウテッコン(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

 夏のローカル開催がついに終幕。札幌2歳S、小倉2歳Sと注目の2歳重賞も行われたが、それぞれの新馬戦ラストを飾ったスズカフェラリー、メイショウテッコンが高評価を獲得!

大外一気の豪快な末脚 スズカフェラリー

9/2(土) 札幌5R 2歳新馬 芝1500m
スズカフェラリー 牝 馬体重:430kg
★★★★★★ 6点〔OPクラス〕
騎手:福永 厩舎:(栗) 橋田
生産:辻牧場
馬主:永井啓弍
父:スズカフェニックス
母:スズカフォイル(フレンチデピュティ)

 スタートは可もなく不可もなく、道中は後方に構える。やや行きたがるような素振りも見せたが、鞍上がガッチリと抑えて我慢すると、1番人気馬を目標にする形で3角過ぎから進出を開始。大外を回したが直線は楽々と3馬身半突き抜ける圧勝だった。ラスト2Fは11秒9−11秒6と速く、最終週であることを考えると優秀の一言。

馬体診断
 430キロと小柄な牝馬らしく仕上がり早のタイプで、調教でも格上古馬を上回る動きを見せていた。馬体のサイズの割にトビの大きなフットワークで力強い走り。多少、力の要る馬場になっても苦にしないタイプだろう。父がデビューから20キロ近い馬体の成長をしていることもあり、今後の成長分も望めそう。距離適性はやはりマイル前後で、暮れの阪神JFや来春の桜花賞でも楽しめそうな存在。

血統診断
 父は末脚を武器に高松宮記念を制した馬だが、マイルCS3着や東京新聞杯勝ちもあり、距離適性は広めというタイプだった。母は2歳時に野路菊S2着、ききょうS3着などの実績があり、古馬になってからは準OPまで出世。父母ともにダートでの勝ち鞍があることや、近親にホッコータルマエがいる血統から、ダート替わりに妙味もありそう。なお、父スズカフェニックス×母父フレンチデピュティという組み合わせは、NHKマイルCを勝ったマイネルホウオウと同じになる。

馬券の狙い目→基本的には芝の1400m〜1600mが主戦場。ダート替わりの際には積極的に狙ってみるのも面白い。

父のJRA通算1000勝目! メイショウテッコン

9/3(日) 小倉5R 2歳新馬 芝1800m
メイショウテッコン 牡 馬体重:486kg
★★★★★ 5点〔1600万クラス〕
騎手:鮫島駿 厩舎:(栗) 高橋忠
生産:下屋敷牧場
馬主:松本好雄
父:マンハッタンカフェ
母:エーシンベロシティ(Lemon Drop Kid)

 スタートは良くなかったが、二の脚は速く好位グループの後ろへ。終始楽な手応えで残り400m地点から仕掛けていき、最後は2着馬とのたたき合いをクビ差制した。まだまだ余力のある脚色で、ラスト3Fのラップも11秒9−11秒7−11秒4と速い。将来性のある勝ちっぷりで高く評価できる。

馬体診断
 パドックでは変にスイッチが入って幼い面ものぞかせていた。追い切りでは好時計をマークしていたものの、乗り込み量自体は少なめで、まだ馬体には余裕を感じさせる仕上がり。それでも父マンハッタンカフェの産駒らしく気品があってスラッと伸びた四肢や伸びやかな脚捌きが特徴的に映った。距離延長もOKな伸びシロのある馬体と言えよう。

血統診断
 母エーシンベロシティは中央未勝利に終わったが、佐賀での9連勝など一連の成績から中央500万クラスの力はあっただろう。母父Lemon Drop Kid(レモンドロップキッド)はベルモントSなどアメリカのダートGIを5勝した名競走馬。兄弟や近親を見るとダート寄りの血族だが、本馬は父の影響が大きいスタミナを内包した芝の中長距離タイプに見える。

馬券の狙い目→レースセンスありで距離延長もOK。紫菊賞や黄菊賞(ともに京都芝2000m)のような中距離戦が現状ではベスト。

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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