井上尚弥、転機となる米デビュー戦へ 「人生がガラッと変わる一戦になる」
アマチュア時代の調整が生きてくる
どんな勝ち方を見せるのか。米国デビュー戦の注目ポイントは、試合の終わらせ方にある。井上にとっては、プロでは初となる海外戦で、しかも敵国。これまでとは異なる環境への適応力を求められる。
特に気にしているのは、減量への影響だ。国内で試合を行う場合は、試合前の１週間で約３キロ、多い時で４キロ弱を落とすというが、今回は米国での調整で焦らないようにするため、試合１週間前の渡米の段階で残り１キロ強まで絞るという。「現地に行ったことのある選手やトレーナーから話を聞くと、ロス（※試合会場があるカーソンはロサンゼルス近郊の都市）は汗が出にくいと言われるので、それがどの程度なのかだけが心配。どれだけ汗が出るか分からないから」と懸念材料を挙げたが、焦っているわけではなさそうだった。
プロではまだ１４戦目で、海外戦は初めて。しかし、井上にはアマチュア時代の経験がある。特に過酷だったのは、２０１２年ロンドン五輪出場の目標を断たれた、アジア選手権だという（地元選手に判定負けで銀メダル）。開催地のカザフスタンは寒く、ロープを３０分から１時間ほど跳ばなければ汗が出てこない環境で最終調整を行った。
「カザフスタンのときは、練習が終わってシャワーを浴びようと思ったらお湯が出なくて、めちゃくちゃ寒い中で真水を浴びましたからね……（笑）。あれに比べれば、サポートしてくれるスタッフの数も多いし、環境も良い。アマチュア時代の経験は生きると思うし、現地入りしてからの１週間の流れもイメージできます。アマチュアのときも海外で試合をするときは、１キロオーバーくらいにしてから移動していましたし、飛行機の中での調整も、どれくらい食事を摂取すればどのくらいの体重になるかは、ある程度分かっています」
アマチュア時代は、コーチやスタッフが付きっきりになるのは難しく、選手が自分で自分の管理をしなければならなかった。渡航、減量、最終調整、いずれも自分で考えながらやって来た。唯一の不安材料に関しても、井上は心配御無用と言わんばかりだった。
特に気にしているのは、減量への影響だ。国内で試合を行う場合は、試合前の１週間で約３キロ、多い時で４キロ弱を落とすというが、今回は米国での調整で焦らないようにするため、試合１週間前の渡米の段階で残り１キロ強まで絞るという。「現地に行ったことのある選手やトレーナーから話を聞くと、ロス（※試合会場があるカーソンはロサンゼルス近郊の都市）は汗が出にくいと言われるので、それがどの程度なのかだけが心配。どれだけ汗が出るか分からないから」と懸念材料を挙げたが、焦っているわけではなさそうだった。
プロではまだ１４戦目で、海外戦は初めて。しかし、井上にはアマチュア時代の経験がある。特に過酷だったのは、２０１２年ロンドン五輪出場の目標を断たれた、アジア選手権だという（地元選手に判定負けで銀メダル）。開催地のカザフスタンは寒く、ロープを３０分から１時間ほど跳ばなければ汗が出てこない環境で最終調整を行った。
「カザフスタンのときは、練習が終わってシャワーを浴びようと思ったらお湯が出なくて、めちゃくちゃ寒い中で真水を浴びましたからね……（笑）。あれに比べれば、サポートしてくれるスタッフの数も多いし、環境も良い。アマチュア時代の経験は生きると思うし、現地入りしてからの１週間の流れもイメージできます。アマチュアのときも海外で試合をするときは、１キロオーバーくらいにしてから移動していましたし、飛行機の中での調整も、どれくらい食事を摂取すればどのくらいの体重になるかは、ある程度分かっています」
アマチュア時代は、コーチやスタッフが付きっきりになるのは難しく、選手が自分で自分の管理をしなければならなかった。渡航、減量、最終調整、いずれも自分で考えながらやって来た。唯一の不安材料に関しても、井上は心配御無用と言わんばかりだった。
ボクシングの注目度や人気を取り戻したい
具体的な相手の攻略については「自分は、１ラウンドで倒すタイプではない。相手はアマチュアのキャリアが多く、基礎技術のある選手でジャブとワンツーが主体。リーチも長いので、自分のポジションが重要になる。（正面から突き合うのではなく）角度を変えて攻めるイメージを持っています。ジャブをいつも以上に角度を変えて当てる練習をしています」と距離とアングルの工夫でクリーンヒットを奪う算段を明かした。
これまでで最もインパクトのあるシーンは、２階級制覇を成し遂げたオマール・ナルバエス（アルゼンチン）戦で相手のガードを割って右ストレートをたたき込んだＫＯ。踏み込んで良し、誘い出して良しの間合いを保つフットワークと多彩かつ回転力のあるコンビネーションこそ、井上のＫＯ勝利を生みだす土台だ。
８月半ば、井上にスポーツナビ読者へのメッセージを聞くと、こんな答えが返って来た。
「自分が米国で活躍することで、ボクシングの注目度や人気を取り戻したいと思っています。結果が重要なのは、重々承知しています。皆さんが期待する勝ち方を生み出したいと思います！」
１３勝（１１ＫＯ）無敗というキャリアの中で世界２階級制覇を果たし、無限の可能性を秘める日本の“モンスター”が、いよいよ世界の舞台へ打って出る。
これまでで最もインパクトのあるシーンは、２階級制覇を成し遂げたオマール・ナルバエス（アルゼンチン）戦で相手のガードを割って右ストレートをたたき込んだＫＯ。踏み込んで良し、誘い出して良しの間合いを保つフットワークと多彩かつ回転力のあるコンビネーションこそ、井上のＫＯ勝利を生みだす土台だ。
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★「生中継！エキサイトマッチスペシャル 井上尚弥＆ロマゴン ダブル世界戦」
【放送日】9月10日（日）午前10:00〜［ＷＯＷＯＷプライム］※生中継
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井上尚弥（日本／大橋）／WBO世界S・フライ級チャンピオン
アントニオ・ニエベス（米国）／WBO世界S・フライ級7位
WBC世界S・フライ級タイトルマッチ
シーサケット・ソールンビサイ（タイ）／WBC世界S・フライ級チャンピオン
ローマン・ゴンサレス（ニカラグア／帝拳）／元4階級制覇王者
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【放送日】9月17日（日）午前10:00〜［ＷＯＷＯＷプライム］※生中継
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サウル・カネロ・アルバレス（メキシコ）／元2階級制覇王者
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ホルヘ・リナレス（ベネズエラ/帝拳）／3階級制覇王者
ルーク・キャンベル（イギリス）／ＷＢＡ世界ライト級１位
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