悲劇のサヨナラ…楽天ファンの胸を打った“エースの涙”
9月3日の敵地でのソフトバンク戦、サヨナラ打を浴びた楽天のエース・則本はマウンド近くで崩れ落ちる 【写真は共同】
セ・リーグでは、2位・阪神と4位・巨人が好調。長期ロードを終えて甲子園6連戦だった阪神は東京ヤクルトに3連勝した後、中日相手にも2連勝。日曜日に連勝がストップしたが、5勝1敗で自力優勝の可能性を復活させた。巨人は本拠地での首位・広島との3連戦に2勝1敗と勝ち越すと、続く敵地での3位・横浜DeNAとの3連戦でも2勝1敗。惜しくもAクラス浮上はならなかったが、DeNAとのゲーム差を1.5にまで縮めた。その他、広島は優勝マジックが消えたが、ヤクルト相手に3連勝するなど4勝2敗と白星が先行。中日は3勝3敗の五分で、DeNAが2勝4敗で黒星先行。ヤクルトは1勝もできずに連敗が7にまで伸び、借金は41にまで膨れ上がった。
パ・リーグでは、首位・福岡ソフトバンクが好調をキープ。旭川での一戦は敗れたが、31日の北海道日本ハム戦で大谷翔平の攻略に成功すると、続く1日の東北楽天戦に勝利して今季初となる優勝マジック16を点灯させた。なお、ソフトバンクは連勝を4に伸ばしており、マジックを12に減らしている。その陰で、楽天が球団12年ぶりとなる泥沼の10連敗。その前にも6連敗を喫しており、盆入りした今月13日には30あった貯金が、9月3日終了時点で半分の15にまで減った。その他、好調だったのがオリックスで、先週は4勝2敗と白星先行。先々週は1勝5敗だった埼玉西武も、先週は3勝2敗1分けと持ち直した。反対に8月後半から好調だった日本ハムは2勝3敗。最下位の千葉ロッテは3勝3敗だった。
前週のトップ10
1位:9月3日 則本 昂大(楽) 90.4%
2位:8月31日 山井 大介(中) 88.3%
3位:9月3日 浜口 遥大(D) 86.9%
4位:8月29日 宮崎 敏郎(D) 83.4%
5位:8月31日 オコエ 瑠偉(楽) 82.7%
6位:8月29日 西川 龍馬(広) 79.0%
7位:9月1日 ペーニャ(ロ) 77.1%
8位:8月31日 山本 由伸(オ) 75.6%
9位:8月30日 飯塚 悟史(D) 75.5%
10位:8月29日 小野 泰己(神) 74.7%
則本の熱投に90%超の得票率
2位には、中日のベテラン・山井大介がランクイン。8月31日のDeNA戦で今季初登板初先発に挑むと、本拠地・ナゴヤドームの声援を受けながら6回途中3安打1失点の好投。今季でプロ16年目を迎えた39歳は、5回の打席で「中学生以来」というキャリア初アーチも放ってみせた。続く3位に入ったのは、DeNAのルーキー・浜口遥大。負ければ4位転落だった9月3日の巨人戦で、8回2安打無失点の快投を演じて今季9勝目。チームの1対0での勝利に貢献し、2ケタ勝利にもリーチをかけた22歳左腕にファンも最敬礼だ。
その他では、満塁弾を放ったDeNAの宮崎敏郎、先頭打者アーチをマークした楽天のオコエ瑠偉、代打逆転2ランで勝利に貢献した広島・西川龍馬、2ラン2発と爆発したロッテ・ペーニャといった打者陣がトップ10入り。加えて、オリックスの山本由伸、DeNAの飯塚悟史、阪神の小野泰己と記念すべきプロ初勝利を挙げた3投手がランクイン。シーズン終盤を迎える中、台頭した新戦力に光が当たった1週間でもあった。
(テキスト:ベースボール・タイムズ)
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