ハリル「強い精神力が求められる」 W杯最終予選 サウジ戦の前日会見
サウジアラビア戦を翌日に控え、会見に臨んだハリルホジッチ監督 【スポーツナビ】
8月31日のオーストラリア戦に勝利して勝ち点を20まで伸ばした日本は、グループB首位で6大会連続となるW杯本大会出場を決めた。サウジアラビア戦は本大会に向けて、新たなスタートとなる。
ハリルホジッチ監督はサウジアラビア戦のメンバーについて、「まだ決めていない」とコメント。その上で、「絶対に気を緩めることなく、さらに高い気持ちで臨むように朝のミーティングで伝えた」と明かし、「本大会に野心をもって臨むのなら、この大きな挑戦を乗り越えていかないといけない」と語った。
この大きな挑戦を乗り越えていかないといけない
ハリルホジッチ監督はルクセンブルクと引き分けたフランスの例を挙げ、「W杯予選では“小国”というものは存在しない」と語った 【スポーツナビ】
──ようこそ、サウジアラビアへ。サウジアラビア戦に香川真司と長谷部誠がいないのは日本にとって重要なことか? またサウジアラビアの暑さと湿度は問題ないか?(サウジアラビアの記者)
サウジアラビアの方々に受け入れられたことに感謝している。何年か前(2006年)、サウジアラビアのアル・イテハドで数カ月だけ指揮を執ったことがある。この場を借りて、クラブ関係者にはお礼を言いたい。
けが人についてだが、われわれにとって長谷部と真司は必要な選手だった。彼ら以外にも、われわれはけが持ちの選手を抱えていたが、チームにとってよりよいパフォーマンスができる選手を使ってきた。明日も状況は同じだ。私は私のグループに信頼を置いている。明日プレーするであろう選手は、しっかり(期待に)応えてくれると思う。
それから暑さと湿度だが、おそらく気候条件はサウジアラビアの選手の方が適応しているだろうから、アドバンテージは彼らの方にあるだろう。ただし、われわれはどこで試合をしても勝利を求めるし、ここにも野心を持って来た。われわれにとって難しい試合になるが、それはサウジアラビアにとっても同様だろう。
──ホームのオーストラリア戦と気候が異なるが、選手交代や戦い方に変更はあるか?(小谷紘友/フリーランス)
より汗はかくだろうし、移動もあったので、トレーニングで強度を調整する必要がある。メディカルトレーナーやフィジカルトレーナーが、ホテルでのトレーニングも含めてしっかりやってくれた。このようなコンディションでやるのだから、精神面が重要であることを(選手は)知る必要がある。つまり個人でも組織でも強い精神力が求められるということだ。
オーストリア戦でも、われわれは全員が力を出し尽くして勝利することができた。選手に伝えたことだが、(明日は)雰囲気も環境もかなり熱いものになるだろう。われわれが本大会に向けて成長するためには、この試合が素晴らしい機会となるだろう。
──予選を通じてピッチ上のプレーも進化したし、ピッチ外のコミュニケーションもよくなってきたと思うが、監督自身も手応えは感じているか?(田村修一/フリーランス)
オーストラリア戦後に選手を祝福したが、彼らがグラウンドでフィジカルと団結力の強さを見せたことは誇りに思う。こんなに短い時間で、攻撃も守備も私の要求通りにやってくれた。この気持ちを続けながら犠牲心も伴って、自分自身を超えていくことが明日もできたなら、サウジアラビアにとって難しい試合になるだろう。私はサウジアラビアをリスペクトしているし、素晴らしいクオリティーを持っているチームだと思っている。私の選手には、アウエーでも同じプレーができるという自信を持ってほしいと思っている。
──オーストラリア戦で出場していない選手で、明日の試合で使いたい選手はいるか?
明日は最終予選最後の試合だが、オーストラリア戦を終えて何人かの選手は非常に疲労があった。まだ、どのメンバーで臨むかは決めていないが、オーストラリア戦でこれだけのパフォーマンスを出したのだから、(サウジアラビア戦も)絶対に気を緩めることなく、さらに高い気持ちで臨むように朝のミーティングで伝えた。
それからフランス代表の話もした。フランスは“小国”ルクセンブルクと対戦して、驚きの結果(0−0)に終わった。やはりW杯予選では、どんな相手でも小さなゲームというものは存在しない。今回は相手のホームで、最もクオリティーが高いチームが相手なので、これは高い(レベルでの)挑戦になる。本大会に野心をもって臨むのなら、この大きな挑戦を乗り越えていかないといけない。
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