「効率がいい」試合運びで快勝発進 U−18野球W杯メキシコ戦リポート
初戦のメキシコ戦に快勝し、初優勝へ好スタートを切ったU−18日本代表。写真はチーム1号本塁打を放った井上を出迎える清宮主将 【写真は共同】
7回に井上がチーム1号3ラン
その後、4回裏に徳山が制球を乱して1安打2四死球で2死満塁として、9番のメンドサに押し出し死球で1点を返された日本だったが、メキシコの先発・ガルデアが5回途中で右手のマメを潰して降板するアクシデントがあった中、相手ミスに乗じて1死三塁から4番・清宮のセンターへの犠牲フライで4点目。そして7回裏、無死2塁から3番・安田尚憲(履正社)、2死一、三塁から櫻井のタイムリーで2点を加えると、さらに8番・井上大成(日大三)がライトポール際へライナーで突き刺す今大会チーム1号3ランを放ってダメを押した。
先発の徳山は、緊張感のある初戦のマウンドでも、高いゲームメイク能力と修正能力を発揮して、7回を2安打1失点でリリーフへバトンタッチ。9回表に日本が相手のミスから2ケタ10点目を奪うと、2番手で登板した磯村峻平(中京大中京)が8回に続いて9回も無失点に抑えてゲームセット。
攻めては11安打10得点、守っては3安打1失点で完勝。次戦のアメリカ戦へ向けて勢いの付く白星スタートとなった。
試合後コメント
開幕戦のマウンドを任せられた徳山はキレのいいストレートとスライダーで7回1失点の好投。日本を勝利に導いた 【写真は共同】
――初戦を振り返って?
選手はちょっと固めだったですけど、展開とすれば、先制、中押し、ダメ押しとできて、最初としては良かったかなと思います。まずは藤原が(走者が)たまったところで長打を打って、犠牲フライ、タイムリー、そしてビッグイニング。非常に効率が良かったと思います。
――先発した徳山投手のピッチングは?
途中で押し出しの1点は、ボールの滑りが気になってインサイドが抜けてしまうということだった。でも、じゃあ切り替えてこっちの方でどうだと言ったところでピシッと決められるところは、さすが選抜優勝投手ですね。磯村君もこっちに来て非常に調子が上がっているというところで楽しみにしていた。1イニングで代えようかなと思ったんですけど、行けるところまで行ってしまえと。いいピッチングをしたと思います。
――次はアメリカ戦ですが?
大味なゲームはできないと思いますので、もう少しミーティングをしっかり取ってやっていきたいと思います。
■清宮幸太郎「次につながるいい試合だった」
――キャプテンとして今日のゲームは?
初戦だったんですけど、みんなすごくいい雰囲気の中でやれてましたし、物怖じもしなかった。いい勝ち方ができたかなと思います。(自分自身)久しぶりの国際大会で、みんなもいろいろと感じたと思いますし、次につながるいい試合だったと思います。
――自身の打撃を振り返って?
悪くはなかったんですけど、フェンス際で獲られたヤツは、もう少ししっかりスタンドに入れたかったです。風に戻されたかなと…。ヒットの延長が(スタンドに)入ればいいかなと思います。
――次戦のアメリカ戦へ向けて?
映像なども見ながら対策を練れるところは練って、でも相手に合わせるんじゃなくて自分たちの野球がしっかりできれば、おのずと勝利も見えて来るんじゃないかなと思います。(2年前は)決勝で負けているので、しっかりと予選で勝っておけば相手にも嫌な印象を与えられると思う。この予選をしっかりと、ただの1試合じゃなくて、ちゃんと意味のある試合にできればと思います。
■徳山壮磨「チームを勝ちに導けてうれしい」
――大事な初戦でしたが?
ちょっとマウンドに慣れない感じはあったんですけど、何とか試合中に修正して7回まで投げることができました。日本を代表して投げているのでしっかりと投げないといけないと思っていました。
――メキシコの打者はパワーがあったが?
そうですね。やっぱり甘く入ってしまうと持って行かれることがあったので、低めに丁寧に投げることを考えました。チームを勝ちに導けたのですごくうれしいですし、まだ試合は続くのでしっかり総力戦で勝ちたいと思います。
――開幕戦の勝利が明日以降につながっていくと思うが?
はい。勢いづけるために自分が投げさせてもらった。勢いづけれられたかなと思います。
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