【全日本プロレス】宮原が石川を下し三冠王者に返り咲き 来年の横浜文体、さいたまSA大会も発表
関本&岡林の大日本コンビが世界タッグ再戴冠 秋山&大森が挑戦へ
大日本の関本&岡林組に、全日本の社長&副社長タッグが挑戦表明 【写真:前島康人】
同王座は野村&ジェイク・リー組が7.17後楽園で初戴冠を果たすも、直後にジェイクの負傷欠場により王座返上。新たにKAIがパートナーに名乗りを上げた。プロレス界を代表するタッグチームである関本&岡林組は、関本がKAIを、岡林が野村をアルゼンチンバックブリーカーで同時に捕獲するなど絶好調。野村もKAIのスプラッシュプランチャからのフロッグスプラッシュで岡林を追い込むも、カバーに入った直後、関本に背後からジャーマンスープレックスで投げられ、万事休す。KAIが眉山で戦闘不能に陥る間に、岡林が野村をパワーボム、レフトハンドラリアットからのゴーレムスプラッシュで圧殺した。
試合後、さっそく秋山と大森がリングに上がり、大森が「オレたち、そのベルトにすごい興味ある。挑戦させてくれないかな」と挑戦を訴えると、秋山も放送席に座る小橋建太さんにいきなりマイクを託すムチャぶりでタイトル戦を既成事実に。旗揚げ45周年及び秋山&大森のデビュー25周年記念大会となる横浜で「負けることは考えていない。いい形で記念すべき年を終えたい」(秋山)と、メモリアルイヤーを最高の形で締めくくるプランを明かした。とはいえ、王者組の関本&岡林にとっても、横浜は大日本のお膝元。大日本としても、12月に横浜大会が控えていることから、全力でぶっ潰しに来ることは確実だ。
ウルティモが新調された世界ジュニアベルトを奪取
海外で活躍してきた2人によるいぶし銀対決は、ウルティモが勝利。新しい世界ジュニアのベルトを巻いた 【写真:前島康人】
かつて米国WWEでスーパースターとして活躍したキャリア23年、46歳のTAJIRIと、メキシコを拠点に世界的に活動し、今年デビュー30周年を迎えた50歳のウルティモ。TAJIRIはじっくりとしたグラウンドに持ち込み、首4の字固め、クロスフェースで首に集中攻撃を浴びせるが、ウルティモはしなやかな身のこなしで耐え抜くと、ラ・マヒストラルからのアサイDDTで3カウントを奪取した。
敗れたものの、「あの人に憧れてレスラーになった。あの人との関係はここから。まだ始まったばかり」とウルティモに敬意を表したTAJIRIは、「ヨソの団体だったらベテランのじいさん対決だけど、全日本ではそういう見方をされなかった。歴史とか伝統とかを重んじるリングだから、オレもドラゴンも生かしてもらうことができた」と、全日本にも深く感謝。「ドラゴン以外の初対決も、どんどん掘り起こしていきたい」と、まだまだ貪欲にこの全日本マットを楽しみたいと語った。
TAKA&タイガーVIIがアジア奪取で小橋&菊地組を指名!?
TAKA&タイガーVIIがアジアタッグ奪取。次期挑戦者に小橋&菊地組を要求!? 【写真:前島康人】
試合前には全日本に対し怪文書を送りつけるなど、不穏な動きを見せていたブラックVIIは、リング上でもシャイニングウィザード&LOVEポーズの武藤ムーブで王者組を挑発。王者組も佐藤がブラックVIIに腕ひしぎ逆十字固め、青木がTAKAにアンクルロックを同時に決める見せ場は作ったものの、百戦錬磨のブラックVIIがラ・マヒストラルで佐藤を丸め込み、3カウントを奪ってしまった。
試合後、放送席に座る小橋建太さんに向かって挑発してみせたブラックVIIは、ベルトを手に「小橋&菊地組で挑戦して来い」とニヤリ。TAKAも「渕でもいいぞ。歴史と伝統があるんだろ」と無責任に逆指名した。
平均66歳のタッグマッチ、75歳・小鹿らも元気な姿見せる
ドリー・ファンクJr.(左)も元気な姿を見せた 【写真:前島康人】
ヒロが渕にセントーンを放てば、渕もデッドリードライブで応戦。カブキがドリーに毒霧を浴びせれば、ドリーも渕をスピニング・トーホールドでとらえてギブアップ勝ちを収めた。
また、第4試合では、西村修の保持する「!BANG!TV 世界ヘビー級王座」をめぐり、全16選手がバトルロイヤルで激突。75歳のグレート小鹿が、瀧澤晃頼をコブラクローで退場させるなど奮闘すると、最後に残った西村にも噛み付き攻撃。だが、西村の師匠・ドリーに場外からエルボーを見舞われ、すかさず西村に丸め込まれて3カウントを献上。残念ながら王座奪取とはならなかった。