ハーツクライ産駒フラットレーに★7つ レイエンダ骨折も同ブランドの勢い止まず
出遅れもなんのその 力が違いすぎた ルヴァンスレーヴ
7馬身差の圧勝劇を演じたルヴァンスレーヴ(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】
ルヴァンスレーヴ 牡 馬体重:486kg
★★★★★★ 6点〔OPクラス〕
騎手:M.デムーロ 厩舎:(美) 萩原
生産:社台コーポレーション白老ファーム
馬主:G1レーシング
父シンボリクリスエス
母マエストラーレ(ネオユニヴァース)
大きく出遅れてヒヤッとさせられたが、1角の入りからすぐに追い上げを開始。向正面の残り1000mを通過した辺りで先頭へ躍り出ると、そこから1F12秒台の流れを作り出し、ラスト1Fも13秒0。終わってみれば7馬身差の圧勝だった。昨年のこの新馬戦といえば同厩のエピカリスが圧勝したのが記憶に新しい。そのエピカリスよりもまだ粗削りではあるが、この勝ちっぷりは期待せずにはいられない。
馬体診断
ボリューム感のある馬体ではあるが、まだ緩さも残していて造りから言っても成長途上という印象も受ける。繋の長さはあるが、飛節は直飛気味で走法からもダート適性は高い。「芝でも」という声も聞かれるが、エアレーションの効いたクッション性の高い馬場や、雨で緩くなった馬場なら、という所ではないだろうか。出遅れたのは気性面による部分が大きく、経験を積めば改善してきそう。
血統診断
母はダート1800mで4勝。母系は種牡馬に合わせた産駒を送り出す傾向が強く、4代母ダイナフェアリーは重賞を5勝した名牝で、繁殖としてもローゼンカバリー(GII・4勝)などを送り出している。遡ればアドマイヤマックス、ラインクラフト、ソングオブウインドといったGIウイナー達と同じ血脈でもある。父はサンデーサイレンス系の繁殖牝馬と相性が良く、芝・ダート問わずマイル〜中距離辺りで力を発揮するタイプが多い。
馬券の狙い目→レースぶりから東京ダート1600mのプラタナス賞やカトレア賞などもOK。課題はあるが、同厩の先輩エピカリスのようなスケール感アリ。