大阪桐蔭、横浜ら強豪校が第4日に登場 第99回全国高校野球選手権組み合わせ

スポーツナビ

第4日:8月10日

史上初となる2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭は第4日第4試合で17年ぶり甲子園出場となった米子松蔭と対戦する 【写真は共同】

 第1試合は 広陵(広島)と 中京大中京(愛知)の強豪校対決。広陵は、高校日本代表候補にも選出されている140キロ左腕・平元銀次郎と大型捕手・中村奨成の大型バッテリーを中心に、3年ぶりの甲子園出場を勝ち取った。一方、中京大中京は高校日本代表候補の1番・伊藤康祐、4番・鵜飼航丞を軸としたチーム打率3割9分7厘の強打を誇る。投手陣も140キロを超える香村篤史、磯村峻平、伊藤稜、浦野海斗の4投手を擁して、今大会の優勝候補の一角に名前が挙がる。

 第2試合も楽しみな一戦。予選5本塁打のドラフト上位候補・増田珠、190センチの潜在能力の高い万波中正、強打の切り込み隊長・長南有航らタレントが豊富な横浜(神奈川)と、3季連続4強で今夏こそ悲願の頂点を狙う秀岳館(熊本)のマッチアップ。予選で14本塁打を記録した横浜打線を、田浦文丸と川端健斗の経験豊富な140キロ左腕がどのように抑えるのか。

 第3試合は興南(沖縄)と智弁和歌山(和歌山)の対戦。U−15日本代表の経験を持ち、予選で34奪三振、奪三振率13.70のドクターKぶりを発揮した興南の1年生左腕・宮城大弥の投球に注目したい。智弁和歌山は元阪神でプレーしたOB中谷仁コーチの指導で戦力アップ。予選6割2分5厘の大型捕手・蔵野真隆、2年生スラッガー・林晃汰ら強打者が並ぶ打線は全国でも屈指のレベルだ。

 第4試合は史上初となる2度目の春夏連覇に挑む大阪桐蔭が登場。エース徳山壮磨を中心に、柿木蓮、根尾昂、横川凱、香川麗爾ら140キロを超える投手がずらり。打線も1番・藤原恭大から、2番で打率6割の主将・福井章吾、勝負強い山本ダンテ武蔵、中川卓也、山田健太、根尾ら他校がうらやむ圧倒的な戦力を誇る。守備も予選8試合で4失策と堅く、攻守に死角はない。17年ぶりの甲子園となる米子松蔭(鳥取)は変化球が多彩なエース辰巳晴野の粘り強い投球で接戦に持ち込みたい。

第5日:8月11日

 第1試合は滝川西(北北海道)と仙台育英(宮城)が対戦。仙台育英は1年夏に甲子園準優勝を経験している西巻賢二主将を中心に攻守に戦力が整っている。滝川西は予選で50イニング以上投げた右腕エース鈴木愛斗の出来がカギを握る。

 第2試合は2009年甲子園準優勝に導いた大井道夫監督が今夏限りでの退任を発表している日本文理(新潟)が登場。1年から主軸の強打者・川村啓真を中心としたつなぐ打線が特長。140キロを超える稲垣豪人と鈴木裕太に、左腕・新谷晴ら投手陣のバランスもいい。ただ、対戦相手の鳴門渦潮(徳島)は予選決勝で板野の150キロ右腕・森井絃斗から10安打6得点と速球派を打ち崩している。

 2回戦に突入する第3試合は昨夏の準優勝校で全国最多38回出場の北海(南北海道)と春夏連続出場の神戸国際大付が対戦となる。北海は昨夏の甲子園2本塁打の川村友斗が予選では4本塁打とさらに成長したのが頼もしい。神戸国際大付もプロ注目のスラッガー猪田和希が予選で4本塁打を記録している。

第6日:8月12日

 第1試合は甲子園を熟知している名将・阪口慶三監督率いる大垣日大(岐阜)と元プロの中村良二監督が率いる天理(奈良)の対戦。大垣日大の修行恵大と杉本幸基の投手陣と天理のスラッガー神野太樹のマッチアップは楽しみ。

第2試合は三本松(香川)と春夏通じて初出場の下関国際(山口)が激突。三本松は春の練習試合で高校通算107本塁打の清宮幸太郎擁する早稲田実を完封した実績のある本格派右腕・佐藤圭悟が試合を作れるか。下関国際の4番・鶴田克樹は185センチ、93キロの大型スラッガー。初の大舞台で本領発揮となるか!?

第3試合は明桜(秋田)と二松学舎大付(東東京)という実力校同士の対戦。明桜は4番でエースの山口航輝を中心としたチーム。二松学舎大付は49校中トップのチーム打率4割3分5厘と破壊力ある打線が売り。140キロ左腕・市川睦を早いイニングから援護したい。

第4試合は明豊(大分)と坂井(福井)の対戦。予選4本塁打のスラッガー・杉園大樹(明豊)と180センチの長身左腕・吉川大翔(坂井)の対戦が試合のカギを握りそうだ。

第7日:8月13日

 第1試合は京都成章(京都)と神村学園(鹿児島)の対戦。予選49回で60三振を奪った本格派右腕・北山亘基がほぼ1人で投げ抜いてきた京都成章と、青柳貴大、中里琉星、俵森大輔と豊富な投手陣を揃える神村学園という対照的なチームの対戦となった。

 第2試合は春夏連続出場の高岡商(富山)と、予選決勝で全国から注目を集めていた早稲田実を破って甲子園に駒を進めた東海大菅生(西東京)の対戦。高岡商は主将の土合伸之輔、190センチ右腕・伏見拓真、148キロ左腕・山田龍聖ら投手陣のバランスの良さが光る。一方、東海大菅生も松本健吾、戸田懐生ら140キロを超える投手を揃え、打線も主将・小玉佳吾、片山昂星ら強打者が並び投打にバランスがいい。

 第3試合は夏8年ぶりの出場となった青森山田(青森)が開幕カードの彦根東と波佐見の勝者と対戦。主に右腕・斉藤勇太が先発し、左腕・三上世視滝が抑えと継投で勝ち上がってきた。打線は2人で5本塁打を放った4番・阿部健大、5番・福原朱理が打線をけん引する。

 8月7日から15日間にわたって甲子園で熱い戦いを繰り広げる高校球児たち。3839チームの頂点に立つのは果たして――。

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