【RIZIN】プロ初戦を迎える野沢オークライヤー「試合に向けて100%で頑張る!」
きっかけは女子の白熱した試合からだった
元々格闘技を見ることが好きではまっていった。現在は大学をやめて100%で打ち込んでいる 【(C) RIZIN FF】
妹が先に始めていたのですが、道着を着た姿を見て、周りの人たちが「かわいい」って言っていて。それで私も道着を着たくなって始めたのですが、それからすぐに好きになりました。
私は昔、背が高かったので、男の子に混じって試合をしました。それで男の子たちにも勝てることがあって、それで好きになりました。
――柔術を始められたのは昨年からですが、始めた理由は?
UFCやPRIDEの試合を見てファンになり、自分でも総合格闘技をやりたいと思いました。そのため柔術を習わなければいけないなと思って始めたのですが、何度かトーナメントなどに出る中で、柔術もすごく好きになりました。
――元々、総合格闘技の試合を見るのが好きだった?
はい、一番最初はUFCを見ました。最初に見た試合がペイジ・ヴァンザントとフェリス・ヘリッグ(ともに米国)の試合だったのですが、2人とも全然ファイターに見えないぐらいかわいくて、試合前の映像でも「本当に彼女たちが試合をするの?」って思うぐらいビックリしました。でもこの2人の試合が、この日の大会の中で一番タフな試合をしていて、それが格好良くて、最初にこの2人を好きになりました。
その後はいろいろな試合を見る中で、UFCのヨアンナ・イェンドジェイチェク選手(ポーランド)、ONE FCのアンジェラ・リー選手(米国)、日本の藤井惠選手の3人のファンになりました。
――最初から女子格闘技の影響を受けたのですね。それからプロになろうと思った理由は?
本当は最初から(プロで)やりたかったのですが、始めたのが遅かったので、「これからじゃ間に合わないかな」と思っていました。ただトレーニングが大好きで毎日やっていると、コーチがプロを目指そうと言ってくれました。
それで大学を辞めて、100パーセント、格闘技に打ち込む生活になりました。
――コーチはどんな理由からプロを目指そうと誘ってくれたのですか?
コーチにはもともと空手をやっているので、ストライカーの能力も高く、教えたことをすぐに吸収できて学習能力が高いと言ってもらっています。あと私自身、プロになりたい気持ちもあったので、それを理解してくれたから声を掛けてくれたのだと思います。
――そして今回、RIZINでのデビューとなりますが、RIZINを知ったのは?
エメリヤーエンコ・ヒョードル選手(ロシア)の試合を見たくて知りました。PRIDE時代の映像とかも見ていたのですが、そこでグレイシー一族の試合や、桜庭和志選手の試合なども見ていたので、RIZINは気になっていました。
――そのRIZINからオファーを受けたときは?
すごく驚いて、ビックリしました。まだプロを目指すと決めたばかりの頃だったので、時々、本当にできるかなという気持ちもあったのですが、RIZINの方に誘ってもらってくれたことがうれしかったです。
もちろん最初から100パーセントでトレーニングをしていたので、「プロになるから、もっと頑張ろう!」と練習量を増やすのは無理ですけど(笑)。ただ気持ちは変わった部分はあります。
お母さんの七光りだけではないと思わせたい!
母親の七光りだけでないというところを見せたいと意気込む 【スポーツナビ】
もちろんRIZINの方たちも、私のお母さんが有名だから注目してくれたのも分かります。でも私としてはそれだけの選手だとは思って欲しくないです。
お母さんが有名なことでチャンスをつかめたとは思いますが、やっぱりみなさんには、自分がもっと強くなって、お母さんがいるからではなくて、私が強いから誘ってくれるようになりたいです。
それこそリングに入る時は、お母さんは何も手伝ってくれるわけではありません。トレーニングだって、お母さんはサンフランシスコ、私はミシガンで生活しているので、来るのに車で40時間はかかりますし(笑)。格闘技は私自身でやっています。
――それでは最後に、試合に向けての意気込みをお願いします。
私の相手は40試合以上経験がある選手で、私はアマチュアで3試合しかしていません。経験の差はあると思うのですが、試合に向けたトレーニングを100パーセントで頑張って、日本のファンの人たちを楽しませたいと思っています。応援、よろしくお願いします!
(取材・文:尾柴広紀/スポーツナビ)