松山、スコア落とすも逆転優勝の兆し データで見る全英オープン2日目

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全英オープン2日目、松山はスコアを落としたものの、10位タイで決勝ラウンドへ進んだ 【Getty Images】

 海外男子ゴルフのメジャー第3戦「全英オープン」。大会2日目は午前中に強風、午後になると雨と風がコースに吹き付け、選手を苦しめた。アンダーパーをマークしたのはわずか8人のみ。初日2アンダー12位タイからスタートした松山英樹も4バーディ、4ボギー、1ダブルボギーの“72”とスコアを落とし、トータルイーブンパーの10位タイにつけている。

上位陣と比べても安定感は一歩リード

 この日アンダーパーをマークした8人のうちの一人であるジョーダン・スピース(米国)が単独首位に。松山とは6打差がついた。数字の上では差が広がったが、上位勢と松山のこの2日間のプレースタッツを見ると逆転優勝も決して悲観するものではないことが分かる。ひも解いてみよう。

 松山のこの日までの平均フェアウェイキープ率は50.0%、パーオン率は61.1%。まず、フェアウェイキープで上位9人と松山を比較すると、3位タイのブルックス・ケプカ(米国)の57.1%に次いで2番目の数字。スピースに至っては35.7%とトップ10の中では最も悪い数値で、ティショットの安定性に不安を残す。

 パーオン率ではスピースが63.9%と高い数値を記録しているが、61.1%の松山も決して劣る数字ではない。ちなみに、9位タイまででフェアウェイキープ率50%台とパーオン率60%台を両立している選手はおらず、松山の安定感は決勝ラウンドでも大きな武器となるはずだ。

3パットなしで状態は上向き

 課題のパッティングは前日29パットからこの日は27パット。外した場面でもカップをのぞくパットが多く、ここまで2日間で3パットが一度もない。「自分でも(3パット)していないのはびっくり。4日間ないのは最近ないので、あと2日間ないようにしたい」と語るなど状態は上向いていると言えそうだ。

【松山英樹の2日間平均スタッツ】
フェアウェイキープ:50.0%(14/28)38位タイ
パーオン率:61.1%(22/36) 20位タイ
平均飛距離:294ヤード(92位タイ)
パット数:27 ※2日目(31位タイ)
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