もうOPSは怖くない! 初めてのセイバーメトリクス講座(1)
打者の指標でもいろいろあるんです
セイバーメトリクスについてレクチャーする鳥越先生 【スポーツナビ】
【イラスト:カネシゲタカシ】
鳥越先生:そういうことです。セイバーを使えば、チーム状況に左右されない個人の本当の能力を測ることができます。もちろんOPS以外にも無数のセイバー指標があって、最近のメジャーではwOBAなんてのが主流になってきています。
カネシゲ:だびゅりゅ、おーびーえー?
鳥越先生:ほかにもRCとか、RC27とか、XRとか。NOIとか。
カネシゲ:RC27? 新しいヨーグルトですか?
鳥越先生:それは「LG21」です(冷静に)。また投手にももちろんセイバーがあって、例えば……。
カネシゲ:ちょ、ストップ! 頭がパンクするので、今日はこのへんで。とにかくセイバーの入口として、まずは「OPS」ですね。
鳥越先生:はい。そういった新しい指標で野球を見ましょうという提案がセイバーメトリクスです。少しずつ勉強していきましょう。
【イラスト:カネシゲタカシ】
◆鳥越規央氏プロフィール◆
江戸川大学客員教授。「セイバーメトリクス」の日本での第一人者である。野球の他にも、サッカー、ゴルフなどスポーツ統計学全般の研究を行なっている。また、統計学をベースに、テレビ番組の監修や、「AKB48選抜じゃんけん大会」の組み合わせ、「AKBペナントレース」の得点換算方法の開発など、エンターテインメント業界でも活躍中。JAPAN MENSA会員。一般社団法人日本セイバーメトリクス協会会長。