日米大学野球3連覇へ挑む大学日本代表 善波監督「しっかり準備を積み重ねる」
日米大学野球3連覇を誓う侍ジャパン大学日本代表の善波監督と選手たち(写真右から東、善波監督、竹村主将、楠本) 【スポーツナビ】
3大会連続19回目の優勝に挑む大学代表。合宿2日目となるこの日は、午前中にフリーバッティングなどの練習、午後には今年の都市対抗に出場する社会人チームの三菱日立パワーシステムズと練習試合を行い、2対5と敗れた(試合リポートは後述)。
万全な準備でアメリカへ乗り込む
この日はキャッチャー登録の小林遼(富士大)にサードを守らせるなど、セレクションの段階から意識している複数ポジション制についても初戦から実行。延長10回のタイブレーク制も練習試合に取り入れるなど、万全な体制でアメリカへ乗り込む。
昨年度の大学代表主将を務めた明治大の先輩・柳裕也(中日)から「自分らしくやって来い」とアドバイスをもらったという竹村主将。「まだ2日目で、みんな声出しに遠慮がち。もっとコミニケーションをとってまとめていきたい」と語り、「グラウンドのどこにいても目立てるような選手になりたい」と率先してチームを引っ張ると意気込んだ。
第1戦の先発を明言されている東は、この日の試合で2回2失点。「高めに浮いたところを打たれたので低め低めを意識して投げたい」と反省しつつ、「自分が日本代表の投手陣を引っ張っていくつもりで頑張る。初戦で日本にいい流れを持ってこられるようにゲームをしっかりと作りたい」とエースとしての自覚は十分だった。
2年連続代表に選出された楠本は「このチームに入って満足している選手が多い。アメリカは本気にならないと勝てない相手」と厳しいコメントを残しつつ、「昨年の経験を生かして自分が伝えられるところは伝えたい」と“まとめ役”に手を上げた。練習試合では4番を務めて3打数1安打。会見後の囲みで「昨年の大山(悠輔/阪神)さんの打席での存在感がすごかった。自分で大丈夫かなと思うけど、任されている人間として自信を持って臨みたい」と役割をしっかりと果たすことを誓った。
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阪本が3回無失点の好投
投手陣では、先発の東が初回こそ3者凡退に抑えるも、2回に3長短打で2点を失った。3回途中1死一、三塁のピンチで緊急登板した3番手・伊藤将司(国際武道大)はこのイニングこそ無失点に抑えたが、5回に2四球に暴投が絡んで1点を失った。練習試合の特別ルールで1死満塁から始まる延長10回には5番手・齊藤大将(明治大)がタイムリーと犠飛で2失点を喫した。
目立ったのは、4番手で登板した阪本大樹(関西大)。3イニングをパーフェクトに抑えて、「結果はたまたま。でも腕を振って思い切ってインコースを突いた」という右上手からの直球を主体とした思い切りのいい投球が光った。善波監督も「阪本が安定している。セットアッパーとして期待している」と合格点を与えていた。
攻撃陣は、5安打、8残塁とやや寂しい結果に終わった。得点は8回2死満塁からの暴投での1点、無死一、二塁から始まった延長10回に長沢吉貴(日本大)の三ゴロの間の1点のみだった。
3番に入ったプロ注目の大型ショート・宮本丈(奈良学園大)は3打数無安打。「野球人生初めての日の丸で、3番もびっくりした。でもホンマにいい経験をしているので、1日1日を大事にして一生懸命やりたい」と振り返った。
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練習試合結果
三 020 010 000 2=5
侍 000 000 010 1=2
※延長10回特別ルール。三菱日立パワーシステムズは1死満塁から、大学代表は無死一、二塁からスタート
侍ジャパンのバッテリー:東、青島、伊藤、阪本、齋藤−小畑、大平
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