SPORTS for LIFE #025 是永瞳 美しき空手ガール、東京2020を盛り上げる!
【スポーツナビDo】
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2016年にオスカープロモーション主催の「第1回ミス美しい20代コンテスト」で、応募総数40,018通の中からグランプリに選ばれた期待の21歳ニューフェイス。しかも、小学6年生から空手を始め、高校2、3年生のときに全日本空手道選手権大会で2年連続団体ベスト16進出。現在、三段の腕前を持つ正真正銘の実力者なのです。
さらに、全日本空手道連盟が任命する「TOKYO2020オリンピック空手スペシャルアンバサダー」に就任。173センチのスラリとした長身から繰り出される美しき空手で東京オリンピックを盛り上げていく是永さんに、空手の魅力、面白さ、スペシャルアンバサダーとしての意気込み、さらにはプライベートの話までたっぷりインタビューしました。
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今はレッスンの中でバレエとダンス、アクションをやっていて、その中で空手も継続してやっています。空手は子供のころからずっとやっていて、今も自分で勉強しながら自主練習をやっているんですが、アクションの中にも蹴ったり突いたりという動作があるので、結構似ているところがありますし、そこは通ずるところかなと思っています。
――空手は何歳から?
12歳、小学6年生からです。今年の2月中旬に三段を取得しました。「第1回ミス美しい20代コンテスト」に出場したときにはまだ二段だったんですけど、コンテストで「三段を絶対に取ります!」って公言したんです。だから、もう取らないわけにはいかないと思って(笑)。
――自主練習で三段を取得できるものなんですか?
もう本当に昇段試験の2週間前くらい前から煮詰まっていました(苦笑)。すごく不安で……どうしよう、大丈夫なのかなぁって、ずっと思っていたんです。でも、試験が故郷の大分であったので、1週間前くらいに大分に帰らせてもらって、12歳からずっと教えていただいている師範に1週間通して練習を見ていただきました。それまでは一人でレッスン場で動画を撮って、それを師範に送って見てもらっていたんですが、試験までの1週間は付きっきりで見ていただいたんです。それでやっと三段を取ることができました。
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お父さんから「空手を始めたら好きなものを何でも1つ買ってあげるよ」と言われて、それにまんまと乗ってしまって道場に入りました(笑)。
――お父さんも空手を?
いえ、空手ではないんですが、お父さんもお母さんも武道をずっとやっていて、お父さんが柔道部、お母さんが剣道部だったんです。私は3姉妹なんですが、お姉ちゃん2人が女の子っぽいチアリーダーとバレーボールをずっとやっていたので、私が最後の砦だったみたいです(笑)。たぶん息子がほしかったのかな? だから、男の子っぽいスポーツということで空手をするようにということだと思います(笑)。
――最初はご褒美につられて始めた空手ということですが、すぐに空手が楽しくなりましたか?
そうですね、空手をやっていくうちにどんどん自分からハマっていくようになりました。大会で優勝したら、またその次の大会で優勝したいと思うようになって、その繰り返しでずっと続けてきました。
――初めて優勝したのは?
中学2年生のときです。
――キャリア2年ほどでの優勝ですから、最初から「私、空手の素質があるな」と思っていました?
いえ、それがまったく思わなくて、最初はすごくボヤッと空手をやっていたんです。言われたからやっているという感じで。でも、一度、中学1年生の後半くらいに先生にすごく怒られて、「いつまでも初めての気持ちでいるな!」と、親にも言われたことがないくらいの圧で怒られたんです。それが自分の中ですごく衝撃的で、そこからスイッチが切り替わって、自分から前のめりで空手に取り組むようになりました。それで大会で結果が出たんですが、次の大会でも優勝しなかったら、前の大会の優勝がまぐれだったんじゃないかと周りから言われるのがすごく怖くて……。そのプレッシャーもあったのか、自分からもっと空手をやりたい、もっと強くなりたい、次も優勝したいという気持ちになりました。
――怒られて空手が嫌にならなかった?
悔しかったです。先生が私のことを本当に思って言ってくれているというのがすごく伝わってきたので、その先生は今でも恩師なんですが、その先生と出会ったこともすごく大きかったなと思います。
――その先生というのは、昇段試験の前に見てもらった先生と……
同じ方です。今でも連絡を取り合って「大丈夫か?」とか「東京に行っても体だけには気をつけろよ」とか連絡をくれますし、今でもよく見てくれています。先生に出会っていなかったら、空手を続けていなかったと思いますね。