SPORTS for LIFE #025 是永瞳 美しき空手ガール、東京2020を盛り上げる!

スポーツナビDo

【スポーツナビDo】

――大人になっても空手をずっと続ける女性はそこまで多くはないと思うのですが、是永さんは空手が楽しかったからずっと続けていたんでしょうか?

高校まではひたすら空手をやっていました。ただ、大学に入学する前にお父さんから「色んなことにチャレンジして、色んなことを経験した方がいいぞ。大学生活は人生の夏休みみたいなものだから」と言われて、あ、そうかなぁと思って、空手も続けながら、アルバイトだったり色んな経験をしていって、たどり着いたのが大学のミスコンテストでした。そのお話をいただいて、すごく悩んで家族にも相談したんですが、「いい機会だからやってみれば」と押してもらってコンテストに出場しました。なので、空手をずっとやっていたのは高校まででしたね。

――空手の魅力は?

練習しているときは本当につらくて(笑)、でも、大会で優勝したときの嬉しさが半端ではないんです。練習をやっているときは「もうやめたい。なんで雨の日も風の日も遠くから道場に通って、こんなつらいことを自分からやっているんだろう?」って思っていたんですけど、それでも大会の決勝とか準決勝のときに、どんな日でも欠かさずに練習を見てもらっていた先生だったり、応援してくれている両親のことを思い出すと、自分のために優勝したいというよりは、先生や両親に恩返しをするつもりで優勝したいという気持ちが強くなるんです。だから続けることができたと思いますし、優勝したときの先生の「おめでとう」という言葉がすごく嬉しくて、空手を続けてきました。

――今、空手をやっていて良かったと思うことは?

『ミス美しい20代コンテスト』でも「空手をやってます!」と言ったから、事務所の社長に「おっ」と思ってもらったと思っていますし、自分の今の強みになっていると思っています。なので、今まさに空手をやっていて良かったなぁって思いますね。

――空手を続けてきたことで身体面などに良い影響はありますか?

ウォーキングのレッスンを今やっているんですが、空手をやってきたことで体幹がすごく強くなって、体の軸がしっかりしているようです。それはウォーキングにも通じていて、先生にも「体幹がしっかりしてるね」と言われます。

――バレエやアクションにも生かされている?

アクションレッスンに関しては、空手をやっていたからこそベースができているというか、空手をやっていて良かったなぁって、いつも思っています(笑)。

【スポーツナビDo】

――今までまったく空手をやったことがない大人にもおすすめしたいですか?

特に女性の方におすすめしたいですね。やっぱり体幹が鍛えられることが魅力だと思いますし、まだ空手はマイナーなスポーツだと思うので、やっぱり女性が少ないんです。私も高校のときは部活で一人だけの女子部員でした。だから、それがすごく寂しくて、同じ思いをしている女の子が少しでも少なくなるように(笑)、もっと空手をする女性が多くなればいいなと思います。

――空手を始めてみようと思っている人や女性に向けて、何かアピールしたいことは?

体が鍛えられること以外にも礼儀作法を学ぶことができます。今は高校生の授業などでもスポーツとしての空手が取り入れられていると聞いたんですけど、やっぱりそれは礼儀作法が空手にはあるからということで、学校でも認められているんじゃないかなと思います。

――空手は2020年の東京オリンピックで正式種目にもなりましたが、それについては?

すごく嬉しいですね。それに、まさか自分がアンバサダーに選んでいただけるとは思ってもいませんでした。『20代コンテスト』でも「2020年のオリンピックで空手が新しく種目に選ばれたので、サポーターとしてMCで活躍していきたいです!」って言ったんです。スペシャルアンバサダーに就任することになったのも、事務所のマネージャーさんからポロッと言われたので今でもピンときていないんですけど(笑)、決まった時は「うわぁ、やったー!」って感じでした。

――アンバサダーとしてやっていきたいことは?

今は皆さん、SNSで色んな情報を発信していると思うんですが、私もSNSを始めて、女性が取り組みやすいエクササイズだったり、空手に関するストレッチだったり、軸の作り方だったり、女性らしいシルエットを作るためにこうしたらいいですよ、とか、自分からもっとたくさん発信していきたいなと思います。

【スポーツナビDo】

――では、ここで少し話題を変えます。空手をしているときは音楽を聞きますか?

練習のときはずっと音楽を流しています。高校や中学のときは練習中に大音量で音楽を流していて、それに負けないようにみんなで大きい声を出しながら練習をしていました。今も自分の携帯で音楽を流しながら練習していますよ。高校生のときはダウンタウンの浜田(雅功)さんが歌っていた歌(『WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント』)を流していました。先生がチョイスしていたので、私たちからは少し前の世代かなって思うんですけど(笑)、そういう元気が出る音楽をずっと流していました。

――トレーニングしているときなどのマストアイテムは?

実は全くなくて……O型なので汗とかかいてもタオルを一切持っていかない人なんですよ(苦笑)……でも、髪を結ぶゴムは必要です(笑)。あと、練習するときの服装も胴着があれば十分です。それか、体を隠せるものであれば(笑)。

――どのようなときに体を動かしたくなりますか?

時間があるとジムに行ったりしていますね。何もしないのがあまり好きではなくて、お休みの日もサイクリングに行ったり、何かしら体を動かしていたいですね。サイクリングは家の周りの散策だったり、今日は渋谷まで自転車で行ってみようとか、ちょっと入った小道を探検するのが好きです。

――空手をしていて一番思い出に残っていることは?

怒られたことがやっぱり一番印象に残っていますね。あとは、空手の練習が終わって父兄の方たちが差し入れでスイカを持ってきてくれたんですが、庭でみんなでスイカを食べて種を飛ばしたり、今振り返ってみると、みんな可愛かったなぁって(笑)。

――スポーツをしている異性の萌えポイントはありますか?

体型と言いますか、クマ系男子が好きです。ガタイが良くて、包み込んでくれるような声が太い人が好きですね(笑)。

――声の太さはスポーツとあんまり関係ないような……(笑)

そっか(笑)。でも、体型は逆三角形で、スポーツをしているからこそ出るシルエットが好きです。
――スポーツをしていたからこそ自慢できることはありますか?

やっぱり礼儀作法ですね。「礼に始まり礼に終わる」は絶対に大切にしたいことで、ずっとそれは先生からも両親からも教えられてきました。

――例えば空手の昇段などもそうですが、スポーツで何か達成したときの自分へのご褒美は?

レバニラを食べに行くことです(笑)。レバニラが大好きなんです! 最近は減量を始めたのでそういったガッツリ系の食べ物は控えていて、なかなか食べられないんですけど、自分へのご褒美だったり、「もう食べちゃえ!」と思うときは絶対にレバニラですね(笑)。

――レバニラ好きは子供のころから?

あまり意識したことはなかったんですけど、大学生になって一人暮らしをするようになって、初めて一人で定食屋さんとか中華料理屋さんに行ってレバニラを食べたときの感動がすごかったんです。家ではなかなか作らないので、「美味しい〜!」ってビックリしました!

――マイブームはありますか?

サイクリングと、あと料理はずっと好きです。実家に帰ったときとかおじいちゃんの家に行ったときはずっと料理をして振る舞っています。一人暮らしで料理を作るといっぱいできちゃって何日も同じものを食べることになってしまうので、最近は実家に帰ったときとか、人がたくさんいるときにいっぱい料理を作ろうと思っています。

――得意料理は?

ベタになってしまうんですけど、オムライスです。作るときはすごく懲りますね。ペーストを使ったりとか、パルメザンチーズを入れてみてコクを出したり、バターにこだわってみたりとか。形は昔ながらの卵で包む形です。

――好きな言葉は?

やっぱり「礼に始まり礼に終わる」という言葉が空手から教わったことなので、好きな言葉です。あと、「一意先進」という言葉も好きで、空手をしているときはこの言葉を心がけていました。一般的な「一意専心」とは違った字で、造語なんですが、大きいものをイメージしてそれをクリアしようということではなくて、目の前にある1つ1つのことをクリアしていこうということなんです。その考えが私の性格にすごく合っていると思うんです。今、東京に来てたくさんライバルがいる中で、今の目標は田中道子さんですが、田中さんはすごくカッコよくてサバサバしていて、でも先輩としてすごくやさしくて、尊敬しています。これから、目の前にある1つ1つの目標をクリアして、いつか越えることができればと思っています。

是永瞳(これなが・ひとみ)

【スポーツナビDo】

1995年7月15日生まれ。大分県出身。血液型O型。身長173cm。
2016年「第1回ミス美しい20代コンテスト」で応募総数40,018通の中、グランプリを受賞。今年、「TOKYO2020オリンピック空手スペシャルアンバサダー」に就任し、今後の飛躍が期待されている。

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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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