エプソムCは今年も4歳馬が馬券の中心!? 5、6歳馬は軽視、穴なら7歳以上から

JRA-VANデータラボ

エプソムCで好走した5歳馬

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 前走成績は4歳馬以外も大事。表3は過去に5歳でエプソムCを好走した馬だが、前走好着順の馬が多い。新潟大賞典1着馬や、オープン特別で好走している馬だ。

エプソムCで好走した6歳馬

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 6歳馬についても同じような傾向がある。15年のディサイファは前走中日新聞杯で1着。シンゲンも前走新潟大賞典で1着。つまり5〜6歳馬に関しては、前走オープン特別や重賞で連対していないと厳しいと言える。

エプソムCで好走した7歳以上の馬

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 最後に7歳以上の好走馬を見ていく(表5参照)。前述したように7歳以上は連対がなく、3着止まりの傾向がある。ただ、好走した馬の人気を見ると、8番、15番、9番、12番人気と伏兵馬ばかり。配当的には魅力で、チェックしておく必要があるだろう。好走馬の前走着順は厳しいタイプばかり。オープン特別で大きく敗れている馬もおり、前走成績に関しては全く心配しなくて良さそうだ。むしろ過去に東京芝コースで実績があるかどうか、この点が重要になる。ダークシャドウは過去に天皇賞(秋)で2着、マイネルスターリーは過去にアイルランドTで1着の実績があった。具体的には、過去に東京芝1600〜2000mの古馬オープンクラスのレースで好走実績がある馬が、一変して穴になるケースを想定しておきたい。

結論

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 それでは今年のエプソムCを展望してみる。出走予定馬は表6の通り。

 注目の4歳馬はアストラエンブレムとタイセイサミット、デンコウアンジュ、マイネルハニーの4頭が登録。当日のオッズは不明だが、前走成績を鑑みるとメイSの連対馬であるアストラエンブレムとタイセイサミット、デンコウアンジュは上位に支持される可能性がある。特にメイSは直近で行われた東京芝1800mのオープン特別。レースはかなりスローペースの展開になったが、今回のエプソムCにつながる一戦と見たいところ。同レースではクビ差でタイセイサミットが先着したが、ハンデ戦でタイセイサミットの方がアストラエンブレムよりも2.5キロも軽かった。今回は同斤量での出走となるため、今回はアストラエンブレムの方を上位に考えてみたい。

 前走ヴィクトリアマイル2着のデンコウアンジュも注目。1ハロン延長となるが、引き続き東京コースで戦えるのが強み。マイネルハニーは前走小倉大賞典で16着と惨敗しているが、過去にアイルランドTで2着の実績がある。その点を重視し、有力馬と見たい。

 5〜6歳馬はやや手薄の印象。前走重賞での好走実績馬がいない。クラリティシチーが前走都大路Sで2着と、一応最も成績がいいが、過去に目立った東京芝実績はなかった。4歳馬の4頭がいずれも有力を見ているので、今年の5〜6歳は軽視してみたい。

 7歳以上も意外と登録馬が多い。実際に過去、エプソムCで連対しているフルーキーをはじめ、古馬オープンクラスの東京芝1600〜2000mで好走している馬がいる。フルーキーやヒストリカルあたりは当日上位人気になる可能性もあり、3着馬候補としてはあまり面白くないタイプと言えるかもしれない。大穴タイプという傾向からはマイネルミラノトーセンレーヴあたりをマークする方が、いいかもしれない。

文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。

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