ハリル「問題はあるが、進んでいる」 国際親善試合 シリア戦前日会見
三浦は素晴らしい能力を持ったCBになると思う
ハリルホジッチ監督は昌子源と三浦弦太について「ここ2カ月で最もパフォーマンスがいい選手」と語った 【スポーツナビ】
昌子源と三浦弦太のことを言っているのだと思う。私がなぜ彼らを選んだかということだが、昌子はいつも呼んでいるし、三浦は新しい若い選手だ。ここ2カ月で最もパフォーマンスがいい選手だと思う。私は毎回、若い選手を呼ぶのだが、これはみんなへのメッセージだ。われわれのやり方は他の指導者仲間とは違ったマネジメントのやり方なのかもしれないが、現時点で最もパフォーマンスがいい選手を呼ぶのが私のやり方だ。
これは全選手に良いメッセージになると思うが、前回は今野を呼んだ。34歳になる選手だ。ただ、パフォーマンスが良いから呼んだわけだ。三浦は若い。明日すぐプレーするかは分からないが、彼は若いので学ぶためにも呼んでいる。ただ、1年後や2年後にどうなるか。素晴らしい能力を持ったCBになると思う。パワー、テクニック、しかもしゃべることができる。この年齢で、全員に話掛けることができる。こういった強いキャラクターが必要だ。この日本代表がもう少し発展してほしいというメッセージでもある。われわれが求めている厳しい要求に対して、応えられるのが三浦だと思う。呼んだからといってすぐにプレーするわけではない。準備をして、様子を見てから(プレーする)ということだ。
私にとっては実際に(選手と)コンタクトして話すことが大事であり、トレーニングすることが大事なのだ。Jリーグを見ているだけでは分からないこともたくさんある。いろいろなエクササイズを通して判断し、いろいろな選手を見ているということだ。ただ、若い選手は経験のある選手をリスペクトし過ぎなのかなという点は気になっている。
A代表に良い雰囲気をもたらしてくれる選手なのかどうかもトライしている。これはどこでプレーしているかどうかに関わらず、日本人選手に対してのメッセージだ。たとえば加藤(恒平)を呼んで皆さんは驚いたと言っているし、知らなかったという人もいる。私は今まで追跡してきて、4回コーチを派遣して、興味深いクオリティーがある選手だと発見した。ただ、プレーさせるかどうかは分からない。今ではないかもしれない。W杯に向けてパフォーマンスを上げていかなければならないからだ。A代表で経験がない選手をポンっといきなり出すことは難しい。
シリア代表アイマン・アルハキム監督
「選手全員のテストになる」と意気込みを語ったシリアのアルハキム監督 【宇都宮徹壱】
みなさん、こんばんは。明日の試合は、われわれのチームにとっても日本にとっても、次の試合に向けた準備の機会となる。(その意味で)明日はとても大切であり、またとない戦術的なテストの場となるだろう。われわれシリアは、世界的にも有名な日本をとてもリスペクトしている。明日はビッグマッチになるだろうし、われわれにとっても次の中国戦に向けていいステップになると思う。
──明日の試合、シリアはどういうポイントをもって戦うのか?
これといったポイントは考えていないが、選手全員のテストになる。われわれは厳しい状況で準備しており、ホームゲームも含めて試合はすべて国外で行われている。選手を集めるのも大変だし、準備不足も否めないが、明日の試合では多くの選手たちが学べればよい。それぞれの選手の戦術をチェックしながら、シリアとは異なる気候にも慣れる必要がある。
──シリアにとってW杯出場が意味するものは?
(実現すれば)われわれにとって大きな出来事だ。国民の夢を実現するために、われわれは厳しい状況の中で準備してきた。あと3試合の予選でどうなるか分からないが、粘り強く最後まで頑張りたい。そしてシリア国民の夢に応えるようにしたい。
──7試合で失点3だが、守備に自信はあるのか?
それぞれの試合は、それぞれの戦術や戦略の結果である。確かに守備は固いと思うが、戦術的にさらに高めていきたい。われわれは(アジア最終予選の)12チームで最も厳しい環境で練習しているし、すべて国外で試合をしなければならない。それでもあと3試合、W杯出場の候補として、高い精神力でチーム一丸となって頑張っていきたい。