混戦・安田記念は今年も万馬券必至!? 荒れるマイルGI、データが語る高配使者

JRA-VANデータラボ

安田記念の前走レース別成績(2007年以降の近10年)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は前走レース別成績。ヴィクトリアM組の2勝は08・09年連覇のウオッカ。10年以降は9頭出走して、3着以内馬なしと苦戦傾向にある。ダービー卿CT組は一昨年モーリス、昨年ロゴタイプら近2年続けて優勝している。両馬は前走のダービー卿CTで連対していた。ドバイターフ組は14年ジャスタウェイら2勝も、今年は出走予定馬がいない。

 他では京王杯SC組・高松宮記念組・NHKマイルC組・メイS組が1勝ずつ。勝ち馬の前走は7レースと多くのレースから出ている。高松宮記念組は13年ロードカナロア、NHKマイルC組は11年リアルインパクト、メイS組は10年ショウワモダンがそれぞれ勝利。前走オープン特別組は【1.0.0.12】で、好走したのは10年ショウワモダンのみ。同馬は前走メイSを勝利していたが、2走前のダービー卿CTも1着と重賞実績があった。

 出走数が最も多いマイラーズC組からは勝ち馬が出ていないものの、3着が昨年のフィエロら7回と非常に多い。また、昨年までG2だった大阪杯組は連対率33.3%・複勝率50.0%と好相性だ。この組の3着以内馬3頭はいずれも前走5着以内だった。これら距離短縮組の好走馬はドバイターフ組・メイS組・大阪杯組の3つのレースから出ている。

マイラーズC組好走馬のマイル重賞実績(2007年以降の近10年)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は出走数最多のマイラーズC組好走馬のマイル重賞実績。この組の3着以内馬9頭はいずれも3番人気以下で、10番人気以下の激走も3頭と多い。逆に2番人気以内に支持された馬は【0.0.0.5】と好走できていない。9頭中7頭は芝マイル重賞での勝利経験があり、昨年のフィエロは重賞勝ちこそなかったもののマイルCS2着などG1連対実績があった。この組は芝マイル重賞勝利実績ならびに安田記念での人気に注意したい。

京王杯SC組の前走脚質別成績と前走上がり別成績(2007年以降の近10年)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は京王杯SC組の前走脚質別成績と前走上がり別成績。この組の3着以内馬5頭はすべて前走差しか追い込みだった。特に前走追い込み馬は【1.2.1.7】で連対率27.3%・複勝率36.4%と優秀だ。また、前走上がり順位別成績でも上がり2位以内の馬がすべて好走しており、この組は前走での脚質ならびに上がり順位に注目したい。

香港・チャンピオンズM組の3着以内馬(2007年以降の近10年)

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表6は香港・チャンピオンズM組の3着以内馬。08年香港馬アルマダ、昨年モーリスが2着と好走している。この組の前走着順別成績は、前走1着馬【0.1.0.3】、前走2着【0.1.0.5】。08年のアルマダは前走2着で、チャンピオンズM以前に香港で芝マイルG1の勝利経験があった

安田記念の前走着順別成績(2007年以降の近10年)

表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表7は前走着順別成績。前走1着馬は一昨年のモーリスら最多の5勝をあげているが、連対率・複勝率19.5%とそれほど高くない。勝ち馬10頭はすべて前走4着以内だった。

 ただし、複勝率は前走4着馬・前走10着以下を除くと、それほど変わりない。前走6〜9着からの巻き返しも4頭出ており、前走1ケタ着順ならどこからでも狙えそうだ

安田記念の馬体重別成績(2007年以降の近10年)

表8 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 最後に安田記念での馬体重別成績。勝ち馬10頭はすべて480kg以上で、480〜499kgの馬が昨年のロゴタイプら最多の5勝をあげている。また、連対率・複勝率が高いのが500〜519kgの馬。昨年は2・3着が該当しており、近5年は毎年2頭ずつ3着以内に入っている。逆に460kg未満、540kg以上の馬からは連対馬が出ておらず、苦戦傾向にある。

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