【全日本プロレス】 CC覇者・石川が宮原を破り三冠初戴冠 真霜&KAI組が世界タッグ王座を奪取
光留が世界ジュニア初防衛 中島が次期挑戦者に
地元・岡山で世界ジュニアを戴冠した佐藤光留が王座防衛 【写真:前島康人】
地元である4.28岡山大会で王座を戴冠し、聖地に凱旋した佐藤に対し、タイガーVIIは開始早々、ドラゴンスクリュー、LOVEポーズからのシャイニングウィザードを繰り出すと、セコンドの南野との合体鉄柱急所攻めからイスで殴打し、ハサミで髪を切り捨てるなどの暴挙。だが、佐藤はタイガーVIIの得意技であるラ・マヒストラルを切り抜けると、ジャンピングハイキック、投げ捨てジャーマンスープレックスからの捕獲式腕ひしぎ逆十字固めでギブアップを奪った。
試合後、2月の「Jr. BATTLE OF GLORY」公式戦で佐藤に勝利している中島が王座挑戦を表明。「あなたは地元・岡山で取ったけど、オレも6月、函館、地元に錦を飾る準備、できてます」と、自身のデビュー10周年記念大会での王座戴冠を訴えると、佐藤も「いつでもいいぜ、かかってこいよ」と挑戦を受諾した。
秋山が長井を制裁 それでも悪態をつく
秋山は長井に自作のタオルを渡し握手を求めたが、長井は簡単に応じなかった 【写真:前島康人】
敗れた長井は「オレも男だ。今日はその約束、キッチリ守ってやろうじゃねえか」と、SWEET NIGHT DREAMのタオルを肩にかけるも、直後に秋山を襲撃し、さらには自分のことを棚に上げて「ハゲ社長」呼ばわり。これには秋山も「ハゲがハゲって言うんじゃねえ。悔しかったら来い、何回でも」とやり返すと、場内からは拍手喝采(かっさい)が起こった。
バックステージで「せっかくこれ(SWEET NIGHT DREAM)作ったのに。いいよ、もう、悪夢にうなされてろ」と好意を踏みにじった長井の言動にふてくされた秋山だが、今後の防衛ロードについては「ほかのベルトとは違うことをやりたい。挑戦したいなら誰でもいい。まだ勝利したことがない岡田でもいいよ」と、今年デビューしたばかりの新人・岡田佑介の名前も候補に挙げた。
「鶴田さんを忘れずにいてくれたのがうれしい」
ジャンボ鶴田さん追悼試合を戦った渕、カブキら 【写真:前島康人】
また、17年前にフィリピン・マニラで手術中に出血多量で亡くなった“怪物”ジャンボ鶴田さんのメモリアルマッチが行われ、渕正信&ザ・グレート・カブキ組が大森隆男&井上雅央組に快勝。
試合後は追悼の10カウントゴングも鳴らされた。すでに還暦を超えた渕は、49歳で亡くなった鶴田さんに対し「17年経っても声援が起こることに、改めて偉大さを感じる。馬場さん同様、鶴田さんのことを皆さん忘れずにいてくれたのが本当にうれしい。今年はなんといっても全日本プロレス45周年ですから、特に感慨深いものがある」と故人を偲んだ。