小林祐希の言葉に潜む夏の移籍への野心 30試合連続先発し、つかんだ手応え
「ヘーレンフェーンで出ていても、代表でスタメンは取れない」
「ヘーレンフェーンで試合に出ていても、代表でスタメンは取れない」と語る小林。その言葉には、夏の移籍への野心が潜む 【写真:ムツ・カワモリ/アフロ】
「ひとつ分かったのは、ヘーレンフェーンで試合に出ていても、代表でスタメンは取れないということです。そこだけは分かりました。“彼ら”を超すチームで、スタメンで出ていないと、俺はワールドカップ(W杯)に行けないということが分かりました」
3月末のW杯最終予選2試合の日本代表メンバーから漏れてから2カ月近くが経ち、小林はこう結論づけたのだ。W杯ロシア大会でのプレーを虎視眈々(たんたん)と狙う小林にとって、とるべき道はただひとつ、上位クラブへのステップアップだ。彼にとって、その機会は来る夏の移籍市場と、その次の冬の移籍市場の2回しかない。
「(W杯ロシア大会を視野に入れると、おのずとやるべきことは)変わってきますよ。俺がどうなるにしても、いろいろと楽しみにしていてください」
その言葉には、夏の移籍への野心が潜んでいた。