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エルドレッドが語る広島への思い
「カープは本当に大きな家族のよう」

「打点を挙げることがボクの仕事」

心優しきスラッガー・エルドレッドが広島への思いを語った
心優しきスラッガー・エルドレッドが広島への思いを語った【写真:BBM】

 チーム在籍6年は、1977年〜82年のジム・ライトルと並び外国人選手としては球団最長。“カントリー”の愛称でチームメートやファンから愛される心優しきスラッガーが、広島への思いを語る。


──今季は5月15日時点で打率3割3分6厘、10本塁打、29打点の好成績を残しています。状態はいかがでしょうか。


 とても良いスタートを切れたと思っているよ。そしてその状態を続けられているので、ここまでは良い感じだね。去年も良いスタートだったけど、体の状態もあって波が大きかった(右大腿二頭筋挫傷のために6月から約2カ月登録抹消)。今年は体は問題ないし、だから結果がついてきているんじゃないかな。この調子をシーズンを通して続けていきたいね。


──本塁打数はセ・リーグでトップの成績です。


 ボクにとってホームランは、自分の役割の一部、ゲームの一部だと考えているんだ。重要度という意味ではあまり高くはない。ホームランに重きを置いてしまうとバッティングのバランスを崩してしまうこともあるからね。もちろん、みんながホームランを期待しているだろうし、大きな部分を占めていることに違いはないけど、そればかりにとらわれてしまうと集中力を持続できない。あくまでも一部だと考えて、しっかりとボールにコンタクトしていければいいと思っているよ。


──得点圏打率は4割1分。その言葉どおり、堅実に走者をかえすバッティングも持ち味です。


 バッターボックスに入るときにランナーがスコアリングポジションにいると、「よし、やってやるぞ」とワクワクするね。特にウチのチームの1、2、3番(田中広輔、菊池涼介、丸佳浩)はとても良い働きをしているし、ボクの前に塁に出てくれる。そこで打席が回ってきたら、何とかかえしたいと思って打席に立つよ。打点を挙げることがボクの仕事だからね。彼らが塁に出てくれることでボクもしっかり集中できる。今の打線の中で、1、2、3番が活躍してくれているから、チームの得点力が上がっている。どういう形でもホームにかえそうと意識しているよ。

「やるべきことに集中できている」

──昨年からの印象ですが、軽打と強打をうまく使い分けているように感じます。実際に三振は減り、四球は増えているのですが、何か意識の変化があったのでしょうか。


 それは一部は正しいけど、一部では間違っているね。スイングを変えている意識はないよ。同じスイングで打つことを心がけているんだ。違いとしては、バッターボックスに入ったときのシチュエーションだね。頭の中で「あまり大振りしない」と心がけてコンタクト重視で、バットをボールに当てるという意識づけで打席に入ることはあるね。それは1打席、1打席の状況次第で変えている。特にランナーがスコアリングポジションにいるときに、「このピッチャーだったら大振りしてはいけないな」というときは、スムーズにバットを振ることを心がけている。反対にチャンスがあれば、思い切って振ることもある。ただ、バットの振り方自体を変えているかというと、そうではない。どういう意識を持って打席に立っているか、の違いだね。


──日本でプレーするなかで、プレー、あるいは考え方に変化はありましたか。


 考え方は多少は変化しているだろうね。1年目は初めてのリーグに来て、いろいろなことを覚えないといけなかったし、そこで自分の力を見せなければいけないと力んでしまったところがあった。外部要因がパフォーマンスに影響していたところはあったね。でも、経験を積んでいくにつれて相手投手のことや攻め方も分かってきた。いろいろな情報を取り入れることができたんだ。今では心配しなきゃいけないことが減ったから、自分のやるべきことに集中できている。ラクな気持ちで、野球にフォーカスしていることが結果につながっているんじゃないかな。


──初来日は2012年シーズン途中でした。それ以前に日本球界から接触はあったのでしょうか。


 興味を持っているチームがあると聞いたことはあったし、ボク自身、日本球界には関心があった。だけど、実際にオファーはなかった。でも、12年には何チームかがコンタクトしてきて、一歩進んだ話になった。その中で、一番強く獲得に動いてくれたのがカープだったんだ。


──来日当初、最も苦労したところは。


 野球に関して言えば、さっきも言ったように相手投手の情報がまったくないところだったね。どういうボールを投げるのか、どういう攻め方をするのか、まったく知らない投手ばかりだったから、アジャストするのはとても難しかった。でも、生活面に関してはないね。なぜかというと、「日本に来る」と決めたときには、すべてが新しいことなんだと分かっていたから。その新しい経験にチャレンジして、楽しみながらやってみようという気持ちだったんだ。

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