【ドラディション】藤波デビュー45周年を猪木、前田らが祝福 長州、ベイダーら往年のライバルたちと熱戦
藤波辰爾のデビュー45周年をアントニオ猪木、前田日明、長州、武藤らが祝福 【写真:SHUHEI YOKOTA】
現在63歳の藤波は、1970年に16歳で日本プロレスに入門し、翌71年5月にデビュー。翌年3月の新日本旗揚げ戦にも出場した。75年からは海外遠征へ出発し、カール・ゴッチ氏に師事。78年に帰国後、新日本ジュニアに空前の空前のドラゴンブームを巻き起こした。81年にヘビー級転向後も、新日本のエースとして活躍。06年に退団後、同年8月に「無我ワールドプロレスリング」を旗揚げ(08年より団体名を「ドラディション」に変更)。15年3月には、米国WWEの殿堂入りを果たした。
往年のライバル・ベイダーらと激突
【写真:SHUHEI YOKOTA】
ドラゴンスリーパーでフィニッシュ
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さらに藤波は越中と共にAKIRAに合体ショルダーを見舞うと、さらに弓矢固め、ドラゴンスクリュー。パワーを取り戻したベイダーも、ライバル・藤波に見せ付けるかのように、越中にチョークスラム、串刺しプレス、リバーススプラッシュを繰り出すも、長州がすかさずリキラリアットを発射する。藤波は武藤のシャイニングウィザードを食らいながらも、長州のリキラリアットによるアシストを受け、ドラゴンスリーパーでAKIRAを仕留めた。
猪木のエールに現役続行アピール
【写真:SHUHEI YOKOTA】
リング上から「45年やって、まだまだプロレスに飽きたりません」と現役続行をアピールした藤波は、「今日は記念大会。人が人を呼んで、選手冥利に尽きるね」と超満員札止めに膨れ上がった客席と、駆けつけてくれた仲間に感謝し、次の節目となる50周年をも視野に入れた。
余命2年宣告ベイダー昏倒で場内は騒然
余命2年を宣告されていたベイダーは元気に試合をしていたが、試合後に突然、崩れるようにリング上に倒れて場内は騒然 【写真:SHUHEI YOKOTA】
現在も月に数回程度試合にも出場し、来日会見でも体調は万全であるとアピールしていたベイダーだが、試合中、藤波のボディースラムで脳天からマットに落下。その後も元気に試合を続けていたが、試合終了後のセレモニーの途中で、突然、崩れるようにリング上に仰向けに倒れてしまった。
ちょうどアントニオ猪木の登場のタイミングと重なり、場内は騒然。だが、マイペースな猪木は「元気ですかーっ!」と、いつもの調子で呼びかけ、スピーチを続行。その間に、AKIRAやセコンド陣の救護活動で意識を取り戻したベイダーは、フラつきながらも、自分の足で花道を引き揚げていったため、場内からは「ベイダー」コールや、ベイダーの決め台詞である「ガンバッテ」という声援が送られた。
この状況を見守っていた藤波は、容態を心配しながらも「張り切りすぎたんでしょう。ボディースラムは、勢いづけようと持ち上げようとしたら崩れてしまった。最後は自分の足で帰っていったし、大丈夫だと思う」と、エールを送った。
【写真:SHUHEI YOKOTA】