69年ぶり牝馬Vの快挙なるか!? 皐月賞との相性をデータで探る
皐月賞の馬主別成績(過去10年)
表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
皐月賞の生産者別成績(過去10年)
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
皐月賞出走馬の前走レース別成績(過去10年)
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
結論
表7 今年の皐月賞出走予定馬(1) 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
馬主ではサンデーレーシングの2頭で、アルアインとダンビュライト。キャロットファームからはレイデオロが出走予定だ。生産者部門ではノーザンファームを中心に社台系が多数出走予定。今年も層の厚さを感じさせるラインナップだ。
表8 今年の皐月賞出走予定馬(2) 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
これらの要素を総合的に考えると、池江泰寿厩舎のアルアインとペルシアンナイトに目が行く。前者は馬主がサンデーレーシングで、生産者がノーザンファーム。ただし、前走が勝っているとはいえ実績がない毎日杯組。騎乗予定の松山騎手もG1ではまだ勝利がない。後者のペルシアンナイトはデムーロ騎手が騎乗予定なのが強み。馬主はG1レーシングで、生産者は追分ファームだが、結局は社台系であるのでプラス材料と考えていいはずだ。ただ、前走がアーリントンCであるという点がマイナス材料だ。
注目のファンディーナは、岩田騎手が騎乗するという点が頼みの綱。ライバルとなりそうなスワーヴリチャードは共同通信杯からの直行だが、近年の流れからは逆にプラスと考えられる。ノーザンファーム生産馬である点も好感が持て、有力馬の1頭とみたい。あとは、音無秀孝厩舎で馬主がサンデーレーシング、ノーザンファーム生産馬で前走弥生賞組のダンビュライトに注目。近年武豊騎手は皐月賞であまり実績はないが、軽視はしたくない。当然ながら腕は確かで、過去の実績も十分だ。
文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。