【ハードヒット】大日本・野村がパンクラス王者とドロー 藤原組長も好調っぷりを存分にアピール

佐瀬順一

元DEEPミドル級王者・桜井は藤原との戦いに感慨

藤原組長も登場し、桜井隆多&青木篤志組と対決。元気な姿を見せた 【佐瀬順一】

 元DEEPミドル級王者の桜井隆多がハードヒットに初参戦。しかも全日本プロレスの青木篤志と組んで、佐藤光留&藤原喜明と対戦するというハードヒットならではのカードが実現した。打撃は一切禁止でグラップリングのみ。ロストポイントもなしでフリーエスケープという特別ルールだったが、20代のときにプロレスラーを目指して単身フロリダに渡り、“プロレスの神様”カール・ゴッチに師事していた桜井にしてみれば藤原との対戦は感慨深いものだっただろう。

 桜井がアキレス腱固めを仕掛ければ、藤原もアキレス腱固めで対抗。さらに藤原は青木に対しても腹固めやアームロックを次々に決めていき、好調っぷりを存分にアピール。試合は15分時間切れに終わったが、試合後の藤原は実に満足そうな表情で桜井や青木と握手を交わしていた。

女子レスラー・米山は総合格闘家の富松の前に散る

女子プロレスラーの米山香織が総合格闘家の富松恵美とハードヒット本戦初となる女子の打撃戦を行った 【佐瀬順一】

 また、この日は本戦では初となる女子選手による打撃ありルールの試合(基本的にはハードヒットルール)もおこなわれた。このルールで対戦したのは、総合格闘家の富松恵美とプロレスラーの米山香織。米山はレガースを新調し、積極的に蹴りを繰り出していったが、富松の掌底を食らってしまい立て続けに2度ダウン。しかし追い込まれた米山はセントーンを投下すると逆片エビ固めでエスケープを奪い、さらに腕十字を狙った富松を持ち上げたりジャーマンスープレックスでブン投げてダウンを奪ってみせる。ポイントで並んだ米山だったが、富松は素早くチョークスリーパーを決めて、粘った米山からギブアップを奪った。

SUSHI、無念のギブアップも大歓声受ける

 昨年パンクラス道場に出稽古に行き、ハードヒットに参戦したSUSHI。その後全日本プロレスを退団してフリーとなったが、今回再びハードヒットに参戦。U−FILEの小林裕と対戦したSUSHIだが、開始早々顔面に掌底をもらってしまい出血。ドクターチェックを受けたが、試合は続行されることに。だが、小林がチョークスリーパーに捉えると、マスクと出血のせいで明らかに息苦しそうなSUSHIは、4分38秒で無念のギブアップ。それでも果敢に向かっていく姿には多くの歓声が飛んだ。

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