日本、米国戦へ“攻め”の姿勢を強調 決戦の地での前日練習では柵越え連発
「やるしかない」と力強い言葉
準決勝のアメリカ戦を翌日に控え、ドジャー・スタジアムで練習を行う日本代表 【写真は共同】
東京ラウンドでの激戦の連続を経て、アリゾナでカブス、ドジャースとメジャーリーグとの強化試合2試合をこなしたチームは、前日にロサンゼルス入り。どの選手も一様に疲れがあることは認めたが、一方で負ければ敗退の重要な一戦に臨むにあたって「やるしかない」と力強い言葉を残した。
菊池、守備練習で「守りやすい」
守備練習でドジャー・スタジアムの感触を確かめた菊池は「守りやすい」とコメント 【写真は共同】
原辰徳氏や山本浩二氏といった過去に監督としてWBC日本代表を率いたお歴々が見守る中、打撃練習では筒香嘉智や松田宣浩、内川聖一、菊池涼介らが次々と柵越えの当たりを見せるなど、バットがよく振れているところを見せた。
菊池などは打撃練習の最後で大きな一打を放ち「Yes(やったぜ)」と快心の当たりを喜んでいたほどだが、得意の守備面でも「マツダ(スタジアム)の芝目は長く、こっちのは短いが守りやすい」と不安はない様子だった。また侍ジャパン唯一のメジャーリーガーでドジャー・スタジアムでのプレー経験もある青木宣親は球場の形状から風が吹き抜けてくる箇所があることや、ポール際へ転がる打球がフェンスに当たって一気にフェアグラウンドに戻ってくることなどの注意点をチームメートに伝えたという。
大リーガー青木はアメリカを警戒
対戦するアメリカは、2次ラウンド最終戦で前回王者のドミニカ共和国を撃破し波に乗っており、厳しい一戦になる。スーパースターが少ないなどと揶揄される今回のチームだが、青木は「守りにしても打つ方にしても確率の高い選手を集めた印象がありこういう短期決戦では強いのではないか」と警戒する。
日本にとっては「完全アウェー」の戦いとなることが予想されるものの、だからこそ相手を必要以上に警戒せずにアグレッシブに戦うことが肝要だ。
「とにかく先手必勝。先に、先に(動いていく)。9回が終わったときに1点でも上回っていたい」
青木はこう強調した。