宇野が逆転V「最後まで攻め切れた」 冬季アジア大会 男子メダリスト会見

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宇野昌磨(中央)が逆転で金メダルを獲得。2位には金博洋(左)、3位には閻涵と中国勢が入った 【坂本清】

 冬季アジア大会におけるフィギュアスケートの男子フリースケーティングが26日、札幌・真駒内公園屋内競技場で行われ、宇野昌磨(中京大)が281.27点をマークし、逆転優勝を果たした。無良崇人(洋菓子のヒロタ)は263.31点で4位。ショートプログラム(SP)首位の金博洋(中国)は280.08点で2位だった。

 SP2位の宇野はジャンプでミスを連発した。冒頭の4回転ループで転倒。続く4回転フリップはこらえたものの、後半の4回転トウループでステップアウト、最後の3連続ジャンプでも転倒した。それでも技術点で103.14点を出すなど、貫禄を見せて逆転優勝を果たした。

 一方の無良は冒頭の4回転トウループ+2回転を決めると、続く4回転トウループも着氷。しかし、後半のトリプルアクセルのコンビネーションでややバランスを崩すなど、小さなミスがあり、表彰台には届かなかった。

 以下、メダルを獲得した宇野昌磨、金博洋、閻涵(中国)の会見。

宇野昌磨「満足はしていない」

FSでもミスがあった宇野は、優勝という結果については喜んだものの、内容には不満げだった 【坂本清】

――試合を振り返ってどうだった?

 SP、FSともにあまり良い演技ではなかったんですけど、FSに関しては3本のコンビネーションに絶対挑戦したかったので、最後、練習でできもしないことに挑戦してしまいました(笑)。でも最後まで攻め切れたというのは良かったかなと思います。

――羽生結弦(ANA)不在のなかでの優勝だが?

 このような結果、優勝することができたのはうれしいのですが、それが自分のベストを尽くした上での優勝であれば、本当に心からすごく喜べたと思います。SP、FSともに決して良くはなかったので、結果はとてもうれしいですけど、満足はしていないです。結弦くんが出ている、いないに関わらず、試合で自分の演技ができなかったのはすごく悔しいですし、その上でこのような結果が出たというのはすごくうれしいです。

――日本開催の大会という面ではどうだったか?

 日本での国際大会に出場するというのは初めてなんじゃないかなと思います。でも特に特別な感情はなく、時差がなくいつも以上に良い環境で試合に臨めるという点でコンディションも普段より楽でした。ベストが尽くせたわけではないんですけど、このような成績が残せて良かったなと思っています。

――冬季アジア大会への調整、モチベーションについては?

 SPでは自分の気持ちのコントロールがあまりうまくできずに、集中できないまま試合に臨んでしまって。FSでは気持ちは良かったと思うのですが、ジャンプを失敗してしまいました。ただ(SPとFSの)中1日の過ごし方、コンディション調整の仕方はベストを尽くせたかなと思っています。アジア大会という他の国際試合とは違う大会で、すごく良い経験もできましたし、すごく楽しかったです。

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